公式ガンプラ世界大会「GUNPLA BUILDERS WORLD CUP 2019」(GBWC2019)の世界一を決める「世界大会決勝戦表彰式」が、12月8日(日)にお台場のガンプラ総合施設「THE GUNDAM BASE TOKYO」で開催された。
9回目の開催となる本大会は、各エリアごとの大会を勝ち抜いた、ジュニアコース12作品、オープンコース16作品の計28作品が一堂に集結。各コースの1位から3位のほか、特別賞「G40賞」「THE GUNDAM BASE賞」「サンテ FX賞」 の選出・表彰が行われた。
審査員は、BANDAI SPIRITSホビー事業部より川口名人などのほか、特別審査員として工業デザイナーの奥山清行氏とEXILEのMAKIDAI氏が務め、入賞した作品へのコメントや、ビルダーへのトロフィー授与が行われた。
さらに、奥山氏とMAKIDAI氏による「ガンダム G40」スペシャルトークショーも実施されたので、あわせて会場の様子をお届けしよう。
サンテFX賞
【作品名】
-Beautiful Supreme Ruler-(麗しの覇王)
【ビルダー】
<日本代表>
REITA TAKAHASHI(レイタ タカハシ)
THE GUNDAM BASE賞
【作品名】
Operation V(オペレーション ブイ)
【ビルダー】
<シンガポール代表>
Jaef Liang(ジェフ リャン)
G40賞
【作品名】
Beyond the shining time(Eternal rival... 輝く時を超えて)
【ビルダー】
<日本代表>
TOKI MARUYAMA(トキ マルヤマ)
ジュニアコース
<第3位>
【作品名】
ONI PERSON(オニ パーソン)
【ビルダー】
<ベトナム代表>
Thái Ngọc Anh Quân(タイ・ゴック・アイン・クアン)
【審査員コメント】
「塗装がきれいな点を評価させていただきました。メタリック塗装とつや消しの組み合わせで金属感がよく出ていたと思います。武器回りも、刀の刃の色などきれいに塗装されていたと思います」(BANDAI SPIRITS ホビー事業部 安永亮彦)
<第2位>
【作品名】
Advanced of Zeta --Titans Test TeamD(アドバンス オブ ゼータ--ティターンズ·テスト·チーム)
【ビルダー】
<韓国代表>
Myong Junho(ミョン・ジュンホ)
【審査員コメント】
「『A.O.Z』の世界観の再現や作品へ対する情熱、愛を感じた作品でした」(ホビージャパン編集部 編集長 木村 学)
<第1位>(世界チャンピオン)
【作品名】
M.Y.T.S Doll Sarah [Rider Mode](エム・ワイ・ティー・エス ドール サラ[ライダー モード])
【ビルダー】
<シンガポール代表>
Mun Yan Ting Shermaine(ムン ヤン ティン シャーメーン)
【審査員コメント】
「塗装も工作も抜きん出てたものがありました。また、コンセプトの絞り方や見せ方も非常に素晴らしかったです」(モデルグラフィックス編集部 編集長 古谷智康)
オープンコース
<第3位>
【作品名】
EARTH FDERATION SPECIAL FORCE[TACTICAL UNIT](アース フェデレイション スペシャル フォース[タクティカル ユニット])
【ビルダー】
<インドネシア代表>
Ronald Madi(ロナルド マディ)
【審査員コメント】
「丁寧な整面作業・面だしなど、各機体とても丁寧な仕上げがされていました。また、どの立体も手を抜くことのなく、とても手が込んでいる作品でした」(BANDAI SRIRITS ホビー事業部 安永亮彦)
<第2位>
【作品名】
Angel Strike Back(エンジェルストライクバック)
【ビルダー】
<マレーシア代表>
YAP SOON CHONG(ヤプスンチョン)
【審査員コメント】
「技術的な工作・塗装に加え”何を見せたいか”が明確で、(見せたい場所への)視線の誘導が素晴らしかった。見どころのある楽しい作品でした」(モデルグラフィックス編集部 編集長 古谷智康)
<第1位>(世界チャンピオン)
【作品名】
Dream(ドリーム)
【ビルダー】
<中国代表>
ZHAO ZHUJUN(ショウ チュウシュン)
【審査員コメント】
「工作・塗装・ジオラマ全てが高評価を集めました。そして、色彩を含めとても明るい印象で、観ていて楽しくなるようなチャンピオンに相応しい作品でした」(ホビージャパン編集部 編集長 木村 学)
表彰式の後、審査委員長を務める川口名人は「今回も様々な作品を審査してきました。みなさんが”作りたいもの”を表している作品が多い印象でした。素晴らしい作品ばかりでした」とコメントし、参加者の熱い思いが込められた作品に対し、感極まるように声を詰まらせながら「来年もぜひみなさん参加してください」と語った。続けて、来年の「ガンプラ40周年」に実施される「GBWC 2020」へ期待を込めた総評があり、表彰式は幕を閉じた。
また、世界各国の代表作品は、2020年1月28日(火)までガンダムベース東京にて展示されているので、この機会にぜひお台場へ足を運んでみよう。
なお、本大会の様子は、「THE GUNDAM BASE LIVE」にてアーカイブ配信中。あわせてチェックしておこう。
「ガンダムG40」スペシャルトークショーも実施!
▲左から EXILEのMAKIDAI氏、工業デザイナーの奥山清行氏
トークショーには、世界で活躍する工業デザイナー・奥山清行さん、EXILEのMAKIDAIさん、BANDAI SRIRITS ホビー事業部・安永亮彦さんが登壇。
はじめに、「機動戦士ガンダム40周年記念 ガンダム×KEN OKUYAMA DESIGN×LDH JAPAN “G40プロジェクト”」のオファーを受けた際に、奥山さんは「やっと来たか」という想いを抱いたとのこと。「1st世代ですし、工業デザイナーになったきっかけの一つに『ガンダム』がありました。”いつかこういう世界に入ってみたい”という気持ちがありました」と笑顔でコメントした。
いよいよ今週末12月14日(土)に発売される「HG ガンダムG40(Industrial Design Ver.)」について、奥山さんは「(アニメーションならではの)様々な矛盾点を解決しながら、18メートルの本物のガンダムがあったとしたら何をやらなきゃいけないか?という所から、今回のガンプラを作成しました」と、課題点の多い中から答えを導き出したと明かした。
また、ガンプラの製作方法について、安永さんは「最初、どのスケールで再現するかを悩みました。外観のとらえかたと関節可動の再現に焦点を絞って、”まずは1/144かな”というところで何度もセッションを繰り返して製作させていただきました。膝やつま先の曲線など、ポージングを取る際の可動の生々しさに注目していただきたいです」と、細部にまでこだわりぬかれたアイテムの魅力について語った。
さらに、会場では「G40プロジェクト」のショートPV「連邦編」と「ジオン編」も公開。「ガンダム×LDH」のアンバサダーを務めるMAKIDAIさんは、「”連邦編”は、アムロをはじめホワイトベースクルーの若さを受け、『FANTASTICS』のフレッシュさがマッチしたのではないかと思います。”ジオン編”は、シャアを意識したアップテンポの曲を選びました。また、それぞれ個性豊かなキャラクターですが、集結すると軍団感がある『THE RAMPAGE』に決めました」と、それぞれのテーマソングアーティストを起用した経緯を語った。
PVの本編は、2020年の新年早々にガンダム公式 YouTube チャンネル「ガンダムチャンネル」にて公開予定となっているので、ぜひとも続報を楽しみに。
「ガンプラビルダーズワールドカップ2019」世界大会表彰式
会期:2019年12月8日(日)
会場:ガンダムベース東京
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