バンダイ公式のガンプラ作品コンテスト「ガンプラビルダーズワールドカップ2016」の世界大会決勝戦が、12月18日(日)に東京・お台場の「ガンダムフロント東京」で開催された。
会場には、13の国と地域の世界20都市で代表決定戦を勝ち抜いた、ジュニアコース11作品とオープンコース13作品の計24作品が一堂に集結。ゲスト審査員にメカデザイナーの海老川兼武さんを迎え、各コースの1位から3位と、協賛企業による特別賞が選出、表彰された。
はじめに、今回も司会を務める“川口名人”ことバンダイ ホビー事業部の川口克己さんと、声優の池澤春菜さんが登壇。改めて本大会の概要を説明するオープニングトークが行われた。
さらに、主催者挨拶として川口勝・バンダイ代表取締役社長は、「今年は、例年にも増して独創性の高い作品が多数ありました。中には、『これは果たしてガンダムだろうか』と思うような作品もあり、これはもう完全な“アート作品”だなと感じました」とコメント。ここからいよいよ受賞作の発表へと移る。
それでは、各受賞作とそのコメントを一気に紹介していこう。
■協賛企業による特別賞
【セブン‐イレブン賞】Island of The Blood(アイランド オブ ザ ブラッド)
製作者:Christian(クリスチャン) / インドネシア
「ザク、ジムなど、メインストーリーではないガンダムの世界観を切り取り、水面の揺れなど細部まで丁寧に表現している素晴らしい作品」(セブン‐イレブン ジャパン)
製作者:Christian(クリスチャン) / インドネシア
「ザク、ジムなど、メインストーリーではないガンダムの世界観を切り取り、水面の揺れなど細部まで丁寧に表現している素晴らしい作品」(セブン‐イレブン ジャパン)
【ガンダムゲーム30周年賞】Duke of the Inferno realm, Barbatos Noir(デューク オブ ジ インフェルノ レルム、バルバトス ノワール)
製作者:Benny Ma(ベニー マー) / オーストラリア
「ベースとなるアイデアは、『ガンダムバルバトス』に『ガンダムデスサイズヘル』のパーツを組み合わせるというシンプルなものですが、カラーリングと追加パーツの配置が美しく、より邪悪なイメージに昇華されている。『ガンダムブレイカー3』でもこれを再現してゲームをプレイしてみたいと思いました」(バンダイナムコエンターテインメント)
製作者:Benny Ma(ベニー マー) / オーストラリア
「ベースとなるアイデアは、『ガンダムバルバトス』に『ガンダムデスサイズヘル』のパーツを組み合わせるというシンプルなものですが、カラーリングと追加パーツの配置が美しく、より邪悪なイメージに昇華されている。『ガンダムブレイカー3』でもこれを再現してゲームをプレイしてみたいと思いました」(バンダイナムコエンターテインメント)
▲左から川口名人、ベニー マーさん、クリスチャンさん。
■ジュニアコース(14歳以下)
【第3位】Reborn(リボーン)
製作者:Wong Yuen Sing Julian(ワン ユン スィン ジュリアン) / 香港
「息子は都合によりこの会場には来られませんでしたが、こんな機会を与えてくれたことを幸せに思います」
(ワン ユン スィン ジュリアンのお父さん)
「Rebornという題名の通り、本体が再構成されるというような形で、ドットの造形を各所に配置されていたアイデアと、元々の基本工作や塗装の技術など、間違いなく第3位の能力がある作品だと思いました」
(バンダイ ホビー事業部 安永亮彦)
製作者:Wong Yuen Sing Julian(ワン ユン スィン ジュリアン) / 香港
「息子は都合によりこの会場には来られませんでしたが、こんな機会を与えてくれたことを幸せに思います」
(ワン ユン スィン ジュリアンのお父さん)
「Rebornという題名の通り、本体が再構成されるというような形で、ドットの造形を各所に配置されていたアイデアと、元々の基本工作や塗装の技術など、間違いなく第3位の能力がある作品だと思いました」
(バンダイ ホビー事業部 安永亮彦)
【第2位】Strike&Dark Matter(ストライク アンド ダークマター)
製作者:Takuma Fujimoto(藤本拓真) / 日本
「日本のチャンピオンが決まった瞬間に、本当に自分で大丈夫かなと不安や緊張があったのですが、今は(第2位という)結果を残せて嬉しいです。ありがとうございました。」(藤本拓真)
「元々出来の良いMG(マスターグレード)のビルドファイターズシリーズ2体を使われているのですが、丁寧な工作に加えて塗装が非常に個性的で、いろんなものを使ってマスキングしているところが非常にポイントが高かったと思います。それとお父さんと相談して作ったベースも非常に効果的だった思います」(ホビージャパン編集部 編集長 木村 学)
製作者:Takuma Fujimoto(藤本拓真) / 日本
「日本のチャンピオンが決まった瞬間に、本当に自分で大丈夫かなと不安や緊張があったのですが、今は(第2位という)結果を残せて嬉しいです。ありがとうございました。」(藤本拓真)
「元々出来の良いMG(マスターグレード)のビルドファイターズシリーズ2体を使われているのですが、丁寧な工作に加えて塗装が非常に個性的で、いろんなものを使ってマスキングしているところが非常にポイントが高かったと思います。それとお父さんと相談して作ったベースも非常に効果的だった思います」(ホビージャパン編集部 編集長 木村 学)
【第1位】OVER WAR(オーバー ウォー)
製作者:Chiu Hsien Chun(チョ シェン ジュン) / 台湾
「教えてくれた先生と、会場に一緒に来てくれたお父さんとお兄さんにありがとうと言いたいです」(チョ シェン ジュン)
「塗装技術と工作技術の丁寧さは、ジュニアコースの中では圧倒的なものがありました。それだけではなく、たとえばウェザリングでも、頭の方はきれいなのに脚の方はハードに汚れていて塗装もはげている、といった細かい配慮も行き届いていたのが素晴らしいと思いました」(モデルグラフィックス編集部 編集長 古屋智康)
製作者:Chiu Hsien Chun(チョ シェン ジュン) / 台湾
「教えてくれた先生と、会場に一緒に来てくれたお父さんとお兄さんにありがとうと言いたいです」(チョ シェン ジュン)
「塗装技術と工作技術の丁寧さは、ジュニアコースの中では圧倒的なものがありました。それだけではなく、たとえばウェザリングでも、頭の方はきれいなのに脚の方はハードに汚れていて塗装もはげている、といった細かい配慮も行き届いていたのが素晴らしいと思いました」(モデルグラフィックス編集部 編集長 古屋智康)
▲左から川口社長、藤本拓真さん、チョ シェン ジュンさん、ワン ユン スィン ジュリアンさんのお父さん、川口名人。
■オープンコース(15歳以上)
【第3位】Destination(デスティネーション)
製作者:Wang Chang Bin(ワン チャンビン) / 中国
「この会場にいるすべての人と、妻と両親と友人にありがとうと伝えたいです」(ワン チャンビン)
「退役軍人の想いを具現化するというのがテーマになっており、正面に置かれているフィギュアの再現度もさることながら、奥にあるゲルググやザクたちの作り込みといった、細部に至るところまで丁寧な工作と塗装技術には目を見張るものがあったと思います」(バンダイ ホビー事業部 安永亮彦)
製作者:Wang Chang Bin(ワン チャンビン) / 中国
「この会場にいるすべての人と、妻と両親と友人にありがとうと伝えたいです」(ワン チャンビン)
「退役軍人の想いを具現化するというのがテーマになっており、正面に置かれているフィギュアの再現度もさることながら、奥にあるゲルググやザクたちの作り込みといった、細部に至るところまで丁寧な工作と塗装技術には目を見張るものがあったと思います」(バンダイ ホビー事業部 安永亮彦)
【第2位】LOVE LOST(ラブ ロスト)
製作者:Vichayuth Eiam-Ong(ヴィチャユス エイアム‐オン) / タイ
「こんな素晴らしい賞とトロフィーをありがとうございます」(ヴィチャユス エイアム‐オン)
「この作品は多数のモビルスーツで構成されていますが、右下に配置された女性のフィギュアからトップのガンダムまで、全体が作るストーリーが非常にうまく構成されているのが特徴的だったと思います。また、一つ一つのMSがそれぞれに小さなストーリーを構成していて、見どころがたくさんある面白い作品でした」
(モデルグラフィックス編集部 編集長 古屋智康)
製作者:Vichayuth Eiam-Ong(ヴィチャユス エイアム‐オン) / タイ
「こんな素晴らしい賞とトロフィーをありがとうございます」(ヴィチャユス エイアム‐オン)
「この作品は多数のモビルスーツで構成されていますが、右下に配置された女性のフィギュアからトップのガンダムまで、全体が作るストーリーが非常にうまく構成されているのが特徴的だったと思います。また、一つ一つのMSがそれぞれに小さなストーリーを構成していて、見どころがたくさんある面白い作品でした」
(モデルグラフィックス編集部 編集長 古屋智康)
【第1位】永遠の絆 ~義経・弁慶 新しき国へ~
製作者:Yusuke Yokota(横田ユースケ) / 日本
「ガンプラは世界中で愛されてますが、やっぱりガンプラは日本で生まれたものですから、日本のモデラーがこのトロフィーを持っていてほしい、という思いを抱いていたのは僕だけではなかったと思います。その願いを自分の手で叶えることができたのが何よりうれしいです。本当にありがとうございました」(横田ユースケ)
「オリジナルのガンダムを作ってそれをジオラマにするということで、非常にリスキーな作品でしたが、この作品に関しては正直減点するところが全くなかったです。工作・塗装・ジオラマベースと、どれをとってもピカイチだったと思います」(ホビージャパン編集部 編集長 木村 学)
製作者:Yusuke Yokota(横田ユースケ) / 日本
「ガンプラは世界中で愛されてますが、やっぱりガンプラは日本で生まれたものですから、日本のモデラーがこのトロフィーを持っていてほしい、という思いを抱いていたのは僕だけではなかったと思います。その願いを自分の手で叶えることができたのが何よりうれしいです。本当にありがとうございました」(横田ユースケ)
「オリジナルのガンダムを作ってそれをジオラマにするということで、非常にリスキーな作品でしたが、この作品に関しては正直減点するところが全くなかったです。工作・塗装・ジオラマベースと、どれをとってもピカイチだったと思います」(ホビージャパン編集部 編集長 木村 学)
▲左から川口社長、ヴィチャユス エイアム‐オンさん、横田ユースケさん、ワン チャンビンさん、川口名人。
結果を受けてゲスト審査員の海老川さんは、「自分たちがいつも考えるものとは全然違う切り口の作品ばかりで、本当に刺激を受けました」とコメントし、本大会を締めくくった。
さらに、表彰式の最後には、「ガンプラビルダーズワールドカップ2017」の開催決定も発表された。ぜひ今年の世界代表作品をチェックして、来年エントリーする作品のアイデアを練っておこう。
なお、本大会より審査時における各作品の点数が公表されている。詳しくは、ガンプラビルダーズワールドカップ公式サイトの RESULTページをご覧ください。
▲左から池澤春菜さん、川口社長、チョ シェン ジュンさん、横田ユースケさん、海老川兼武さん、川口名人。
また、東京・お台場の「ガンダムフロント東京」内ガンプラTOKYOでは、本大会に出場した各国の代表作品が2017年1月6日(金)までの期間限定で展示される。作品を間近で見たい人はぜひとも足を運んでみよう。
(ガンダムインフォ編集部)
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