公式ガンプラ世界大会「ガンプラビルダーズワールドカップ2018」(GBWC2018)の世界一を決める「世界大会決勝戦表彰式」が、12月9日(日)にお台場のガンプラ総合施設「ガンダムベース東京」にて開催された。
会場には、各国・各地域の激戦を勝ち抜いてきたオープンコース、ジュニアコースのチャンピオンが集結。司会者として川口名人が登壇し、特別審査員にアニメーション監督の大張正己さんを迎え、各コースの世界1位から3位をはじめ、「ガンダムベース賞」、「メンズビゲン賞」、「特別審査員賞」の選出、表彰が行われた。
それでは、各受賞作と審査員コメントを一気に紹介していこう。
ガンダムベース賞
【作品名】
Origin of Char(オリジン オブ シャア)
【ビルダー】
<香港代表>
Manson Ng(マンソン ンー)
【審査員コメント】
「赤い旧ザクにシャアのイメージを盛り込んでいて、取り合わせの凄さとアイデアの面白さを評価しました」(BANDAI SPIRITS ホビー事業部 川口克己)
メンズビゲン賞
【作品名】
Kshatriya Besserung 2.0 ”Preemptive Strike”(クシャトリヤ ベッセルング)
【ビルダー】
<カナダ代表>
Lau Ryan(ロウ ライアン)
【選考理由】
「全体の構成が見事でした。作品への愛、努力の跡が見られ、作品の持つ情報量や重厚感に好感が持てました。ホーユーの理念である『外見だけにとどまらない美しさ』にも通づるものを感じ、選ばせて頂きました」(ホーユー株式会社)
特別審査員賞
【作品名】WE ARE GUNDAM
(ウィーアーガンダム)
【ビルダー】
<タイ代表>
Vichayuth Eiam-Ong(ヴィチャユス エイアム-オン)
【審査員コメント】
「アウトラインが素晴らしく、ダイナミックにして繊細とはまさにこのこと。すべてが自分好みでした」(アニメーション監督 大張正己)
ジュニアコース
<第3位>
【作品名】
The White Golem(ザ ホワイト ゴーレム)
【ビルダー】
<ベトナム代表>
Nguyen Hoang Long(ヌグヤン ホンー ロン)
【審査員コメント】
「細かい作り込み、表面処理の丁寧さを評価しました。バックパックやメタルパーツの接着などをより頑張れば、さらに上を狙えると思います」(BANDAI SPIRITS ホビー事業部 安永亮彦)
<第2位>
【作品名】
Once again(ワンス アゲイン)
【ビルダー】
<台湾代表>
WU CHIH EN(ウ シ エン)
「とても嬉しいです。教えてくれた先生と両親に感謝します」
【審査員コメント】
「一見地味に見えますが、工作・塗装が非常に高いレベルで行われており、細かいところまで配慮されています。ジオラマとしては、構図などをもう一工夫するとより良くなるのでは?」(ホビージャパン編集部 編集長 木村 学)
<第1位>(世界チャンピオン)
【作品名】
Build Divers Fantasy(ビルドダイバーズ ファンタジー)
【ビルダー】
<インドネシア代表>
Mark Alexander Ierwanto(マーク アレクサンダー イルワント)
「とても嬉しいでもです。でもこれで完成だとは思っていないです」
【審査員コメント】
「空間構成力の高さ、工作の作り込み、カラーリング、メッキ調がとても綺麗で、満場一致で決まりました。ジーニアスです」(モデルグラフィックス編集部 ガンプラ担当 関口 巌)
オープンコース
<第3位>
【作品名】
WE ARE GUNDAM(ウィーアーガンダム)
【ビルダー】
<タイ代表>
Vichayuth Eiam-Ong(ヴィチャユス エイアム-オン)
「この色のトロフィーで、コレクションが全てそろいました。ありがとうございます」
【審査員コメント】
「空間の作り込みがすごいです。足元の細かな部分の再現も素晴らしく、見ていて楽しい作品でした」(BANDAI SRIRITS ホビー事業部 安永亮彦)
<第2位>
【作品名】
EVERY THING STARTS WITH A PROTO TYPE(エヴリシング スターツ ウィズ ア プロトタイプ)
【ビルダー】
JAMES MARC R. QUINSAAT(ジェームズ マーク アル クインサット)
「嬉しいです。国を代表して参加していますが、ここにいるみんなが受賞者だと思っています」
【審査員コメント】
「1/60のガンダムを重機に見立てるというアイデアに脱帽しました。いろんな技を使って作られており、塗装力の高さ凄く、見所が満載。いつまでも見ていたくなる作品です」(モデルグラフィックス編集部 ガンプラ担当 関口 巌)
<第1位>(世界チャンピオン)
【作品名】
ガンダムエクシアリペアII -胎動-
【ビルダー】
<日本代表>
YUSUKE SATO(ユウスケ サトウ)
「このような賞を頂き、感無量です。ありがとうございました」
【審査員コメント】
「ボックスタイプジオラマと言われる作品ですが、一方向からだけでなく、窓からもジオラマを楽しめる。細かな造形、壁面も作り込みがすごい。遊び心もたくさんあり、工作・塗装は文句なし。まさにチャンピオンの作品だと思います」(ホビージャパン編集部 編集長 木村 学)
結果を受けて、特別審査員の大張さんからは「ガンプラの無限の可能性に感動しました。このインスピレーションを持ち帰って、おもしろいアニメを作りたいと思います」と、ビルダーたちの作品のすばらしさに刺激を受けた様子だった。
さらに、GBWC実行委員長でもある司会の川口名人から総評として「どの作品が選ばれてもおかしくないものばかりでした。また、皆さんが見せたいものを前面に押し出した、面白いもの見せて頂きたいです。ガンプラは作っていると上手くなります。工作が得意な人は塗装まで、塗装まで仕上げたら次はアイデアを広げる、ということをして自分の作品を作っていってほしいと思います」とコメントがあり、本イベントは幕を下ろした。
なお、世界大会決勝戦の各国・地域チャンピオン作品は、2019年1月28日(月)までガンダムベース東京にて公開予定となっているので、この機会にぜひお台場へ足を運んでみよう。
※本文中一部敬称略
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