2009年12月10日 (木)
PSP「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT PLUS」特集【第3回】
特集第3回は緑川光氏、子安武人氏のお二人に、今回ゲームをプレイした感想のほか、それぞれのゲーム遍歴など幅広くインタビューしてみました!
緑川光氏、子安武人氏のお二人に、今回「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT PLUS」をプレイした感想や、「自分たちの演じるキャラ」の出ているガンダムゲームに対する思いを伺ってみました。 さらにはそれぞれのゲーム遍歴から、「声優」そして「ゲーマー」としての馴れ初めなど、幅広い内容となっています! |
―― 緑川さんが最初に遊んだテレビゲームは?
緑川: 最初は「ファミコン」の「ドンキーコング」だと思います。
でも、一番インパクトが大きかったのは「スターラスター」 (注1)ですかね。
小学生の頃で、ガンダムとか好きだったから、それっぽい雰囲気で遊べたし、
今でこそ当たり前の機能なんですけど、称号がもらえるのが嬉しくて……。
高RANKで見たことのない称号が出るのがホントに楽しかった。
3Dシューティングというのもあの頃は、目新しくて好きだったし、
ここやっつけたら、あそこが手薄みたいな戦略性もありましたから。
―― ゲームジャンルにこだわり無く遊ばれてましたか?
緑川: 無いですね。
スポーツ物も普通にやってましたし、「ディスクシステム」 (注2)の「バレーボール」 (注3)とか
超好きでした。
AクイックとかBクイックとか普通にできて、システムがすごくうまくできてましたから、
かなりやりました。
ただ……横スクロール系が苦手だったんですよ。(笑) 「マリオ」 (注4)とか。
子安: あ、オレ横スクロール好きだった。「マリオ」は苦手だけど。(笑)
―― RPGのブームがありましたが、その頃は?
緑川: よく色んな所で話をしているんですけど、一番思い出があるのが、「ドラクエIII」 (注5)ですね。
ちょうど上京してきた年に発売されたんですよ。
はじめての1人暮らしで色々不安とかあるじゃないですか。
ちょうどそのときに、買ってやったわけです。
実家にいると、親とかがいて「いつまでやってるの!」って掃除機で叩かれて途中で消されたり
しますけど(笑)。そういう制約が無いものだから、本当に朝から晩までやってました。
なのに、そんなにやっているのにボスがほんとに倒せなくて……。
その行き詰った感じのときに、同じ青二塾の仲間が遊びに来てボス戦を「見たい」と頼まれて
やったら……何と倒せちゃった。(笑)
もうこのゲームあきらめようかと思ってたから本当にうれしくて……。
何年か後にCDシアターでドラクエIIIの主人公をやらせてもらえる事になって
本当にうれしかったですね。運命的だなって。
―― 子安さんが最初に遊んだテレビゲームは?
子安: 一番最初にやったゲームはアーケードのゲームですね。当時はゲームセンターでしたが、
「インベーダーブーム」があって、「ブロック崩し」なんかもやりました。
そこでゲームの魅力にはまって、パソコンのゲームもやり、「ファミコン」なんかの
家庭用ゲーム機に流れていく形だったと思います。
セガはアーケードにあるゲームを「マークIII」 (注6)に移植して、「ゲーセンのものがそのまま
家庭用で遊べる!」というのが売りだったので。
アーケードから始めた僕はそれが魅力でしたね。「スペースハリアー」 (注7)なんかは
結構やりました。でも、すぐに「ファミコン」も買いましたね。(笑)
同世代の子供たちがその話題で盛り上がってて、やってないと自分も話にのって
いけなかったんで……。(苦笑)
結局、その後「メガドライブ」も手に入れて、複数のハードをその頃から持つようになりました。
色んなゲームを遊ぶためにも、複数のハードを持つ方がいいと思いましたね。
―― ゲームジャンルにこだわり無く遊ばれてましたか?
緑川: 子安さんは何でも、っていうか超マニアックな方面にいってますよね?
「どうしてそんな方にいってるんですか?」
「何でそんなゲーム知ってるんですか?」みたいな。(笑)
不思議な話をよく聞かせて頂いていますよね。
子安: そういう言い方するなよ。(笑) 光君が知らないだけだって。
……今でいうところの「洋ゲー」、つまり海外のゲームのことですね。
知ってる人は知ってるけど、光君のような普通のゲーマーは
案外知らないジャンルじゃないですか。
そういうゲームをよくやるんです。好きで。(笑)
だから「RPGで××吐くゲームがあるんだよ」って話を振ると、
「えーっ、何それ!?」ってことになって、盛り上がるんです。(笑)
でもまあ、そういうゲームの話を光君にして、へーっと言わせているところが、
マニアックなのかな、と。「PCエンジン」とかも好きでしたからね。
でもね、よく言うんですけど、僕はライトユーザーで、光君はヘビーユーザー。
僕は浅く広く、光君はひとつの物をとことん深く。
僕は、何でも興味を持ってやってみる。最後まではいかない。
緑川: いやー、子安さんは浅くないですよ。(笑)
―― お二人のゲーム好きとしての接点とは?
緑川: 「スーパーロボット大戦」ですかね……。
二人で「ふしぎ遊戯」 (注8)の収録の後に買いに行ったんです。
二人とも「スパロボ」好きだってわかったんで……。
子安: ……うわ! オレその話は何か恥ずかしいわ!
なんかその時のオレ可愛らしい感じがする!(笑)
まあ、光君とはそうやって、色んなゲームで対戦したり協力したりしてるんだけど、
どんなゲームでもそうなんだけど、いつも最初は僕の方が上なんだけど、
いつの間にか光君の方が上になってるんだよね。
必ず全然勝てなくなる時が来て、そこでいつも僕のゲームは終わるんです。(笑)
悪魔のように、完膚なきまでに僕の事を叩き潰すんですよ……ひどいんです。(笑)
初めは必ず僕の方が強いんです。でも研究熱心なんですよ。緑川光って男は。
どうすれば勝てるかをとことん詰めてきて、それで僕に勝ってゲーム終了となるらしくて。(笑)
僕も、どうやっても勝てなくなるから、ゲームやっててもつまんなくなっちゃうんですよ(笑)。
緑川: 子安さんの話は凄く参考にさせてもらってますよ。自分でやらないようなゲームもやってるし。
話を聞いて面白かった、ゲームをやってみたりとか。
―― ご自分が演じたキャラクターの出ているガンダムゲームで、印象深いものはありますか?
子安: 最近だと一番新しい「Gジェネ」とか、「ガンダム無双2」とか。
緑川: その二つは面白かったですよね。
―― 演じたキャラクターの声にそのまま台詞をかぶせたりとかは……
子安: 僕は出演してるゲームをするとき、敵役の役者さんの名前を叫びながら、
プレイしたりしますね。(笑) 先刻みたいに(笑) ※特集2回目のムービー参照
プレイ中はオレかっこいいなー、って思いながらゲームしてますね(笑)
緑川: いいなあ、前向きで。(笑)
僕は逆ですね。自分の台詞が気になって仕方が無い。
自分演技とか、声のトーンとか。
子安: 特にガンダム系のゲームだと、僕は出演作がわりと多いので、
とりあえず自分のキャラだけの部隊を1回は作ってみるとか。「子安小隊」ね。(笑)
後はやっぱりお気に入りの人たちで部隊編成を行うとか。
でも、基本的には色んなものを使えるわけじゃないんです。
光君みたいに、色んなキャラをやってみようって感じじゃない。
だから今回も、「トールギス」ばっか使ってるのはそういう事情もあります。
そういうプレイスタイルなんですよね。
緑川: 色んな機体のかっこいいアクションとか強さってやっぱ気になるじゃないですか。
もともと好きな機体……「トールギス」とかだったならなおさらだし、子安さんが羨ましかったり。
子安: カッコいいよねえ……「ウイングゼロ」。(笑)
プロポーションがかっこよくてずるいよね。
緑川: いや、「エピオン」も相当面白いですよ?
子安: 光君とこのゲームをやってると、当時の空気感というか、懐かしさが帰ってくるんですよね。
かといって、古い感じが全然しないですね。
―― 今回の「NEXT PLUS」をプレイして感じた事は?
緑川: 自分が育てたキャラで進行できる「NEXT-PLUS」モードがやっぱりいいですね。
どんなスキルをもってるか分からないし、育てていくとどうなるかもわからない。
選べないんだけど、そこがまた良い。「意外といい能力もってるじゃん!」みたいな。
最初は「ガンダム」と「ウイングゼロ」を使ってて、最初は2機とも似たようなスキルなんですが、
「ウイングゼロ」を成長させていったら、射程が2倍になるみたいなところが面白い。
あと、凄くマニアックなんですけど、機体が入手すると手に入る、
その機体の壁紙が凄くカッコいい。(笑)
子安: 頑張りすぎなんだよ。(笑)
緑川: でも、「ウイングゼロ」にしても「ゼロカスタム」にしても、難しいけど使っちゃうんですよね。
何とか使いこなしたいな、って愛しちゃうんです。
でも、今日は使いこなせず勝てなかったので凄く悔しいです。
子安さんは色々やらずに「トールギス」1本で集中してたから、
今回の勝利につながったんだと思いますよ。
子安: 僕不器用なので、1回で色んな物を使いこなすことはできないんですよね。
今回はせめて「トールギス」を使えるようにしておこうと練習してました。(笑)
ただ操作方法だけ解ればすんなり使用できたので、とっつきやすい印象を持ちましたね。
アクションゲーム苦手な方でも、ある程度いけるんじゃないかな。
僕アクションは好きだけど苦手なので、ここまでできるこのゲームはやりやすいです。
―― 「NEXT PLUS」で他に使ってみたい機体は?
子安: 今回になって、「ゼクス」も「ギンガナム」も「ムウ」も一気に出てきたので、
使おうと思えば結構使う機体があるんですが、いかんせん、技量が……。(笑)
だから1機ずつ、ですよね。
でも、「ターンX」は使いこなしたら相当強くなりそうな気がする!(笑)
ちょっと尋常じゃないポテンシャルを秘めてますよね。
緑川: だって、アーケードでやってる杉田君 (注9)に「一番強いのどれ?」って聞いたら、
「ターンX強いっすよ……」って言ってましたからね。(笑)
結構色々使ってみてるみたいですけど。あと「マスターガンダム」が強いって言ってたかな。
子安: あいつが言うんなら間違いないわ。(笑)
個人的には「アカツキ」を究めたいですね。バックパックのオオワシを換装して
シラヌイにもできるし。自分や味方にバリア張ることもできるんですよ。
あれは使いこなせたら、超カッコいいと思う。
あれを当たり前のように使えて、例えば光君にさりげなくバリアを
張ってやるカッコいいオレ!みたいな(笑)。
緑川: 今回の対戦の一番の敗因は、子安さんのあんまりやってないという言葉を信じて、
力でごり押ししようとした事ですね。(笑)
予想以上に子安さんはしっかり使いこなしていたな、と(笑)
子安: だって緑川光ですよ?!(笑)
どこまでやれば勝てるかわからないじゃないですか。
緑川: もっと別の闘い方も試しておけばよかったですね(笑)
……でも、ウイング系を使うと、やっぱり「ツインバスターライフル」を使いたくなるんですよ(笑)
―― 最後に、今後のガンダムVSシリーズに期待するものは?
子安: 光君が、パイロット乗せ換えシステムが欲しいって言ってましたよ。(笑)
緑川: 「エピオン」がかなりお気に入りなので。「ヒイロ」も少し乗ってたので乗りたいなあ、と。(笑)
せめて劇中で乗っていた機体くらいは乗りたいですね。
子安: そうなると……オレも「ウイングゼロ」に乗れると?
でもそれだと「ゼロカスタム」は乗れないなあ。
緑川: それから……ああ! あと「ヘビーアームズ」!
子安: じゃあ、俺……「エアリーズ」?(笑)
緑川: じゃあ、ヒイロも「リーオー」!(笑)
子安: ああ、俺も「リーオー」乗ってた!(笑)空中戦の「リーオー」強かった。
緑川: あと、実際に出たら弱いかもしれないけど、もし可能なら「メリクリウス」とか乗ってみたいな。
あれ本編の時、凄い好きだったんですよ。「ヴァイエイト」と「メリクリウス」。
「プラネイトディフェンサー」とか、チーム戦で闘うのにテクニカル機体としてよさそう。
是非お願いします!(笑)
子安: 僕は、好きな「トールギス」使えるので……今はとにかく自分の腕を磨いて、
「NEXT-PLUS」モードを進めてからですね。
今望むことは、僕自身の中にあることで、メーカーさんには無いです。(笑)
緑川: でもやっぱり嬉しいですよね。
もう10年以上前の作品なのに、今の技術で見れる、しかもそれを操作できる。
いい時代だと思います。ちょっと前じゃ無理だったし。
ゲームが苦手な年の取り方をしないように頑張ります。
そうすれば老けこまない気もするし。(笑)
子安: 僕はそのケツをおっかけます(笑)
―― ぜひまた今度もお願いします。本日はありがとうございました。
(注1)スターラスター
1985年にナムコ(現バンダイナムコゲームス)から発売されたファミリーコンピューター用ソフト。
(注2)ディスクシステム
正式名称は「ファミリーコンピューターディスクシステム」。ファミリーコンピューターに
接続することで、外部媒体のディスクカードに記録されたソフトを使用することができた。
(注3)バレーボール
1986年に任天堂から発売されたファミリーコンピューターディスクシステム用ソフト。
(注4)マリオ
1985年に任天堂から発売されたファミリーコンピューター用ソフト。
横スクロールアクションゲームで、世代・ハードを超えてシリーズ化されている。
(注5)ドラクエIII
1988年にエニックス(現スクウェア・エニックス)から発売されたファミリーコンピューター用ソフト。
正式タイトルは「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」。
(注6)マークIII
1985年にセガ・エンタープライゼスが発売した家庭用ゲーム機「セガ・マークIII」の事。
(注7)スペースハリアー
1985年にセガが発売したアーケードゲーム。
翌年セガ・マークIII用ソフトとして家庭用ゲーム機に初めて移植された。
(注8)ふしぎ遊戯
渡瀬悠宇氏が1992年から小学館・少女コミックに連載していた漫画作品。
アニメ作品は1995年4月から1996年3月までテレビ東京系列にて放映。
(注9)杉田君
アトミックモンキー所属の声優・杉田智和氏のこと。アニメ・ゲーム好きとして知られる。
緑川: 最初は「ファミコン」の「ドンキーコング」だと思います。
でも、一番インパクトが大きかったのは「スターラスター」 (注1)ですかね。
小学生の頃で、ガンダムとか好きだったから、それっぽい雰囲気で遊べたし、
今でこそ当たり前の機能なんですけど、称号がもらえるのが嬉しくて……。
高RANKで見たことのない称号が出るのがホントに楽しかった。
3Dシューティングというのもあの頃は、目新しくて好きだったし、
ここやっつけたら、あそこが手薄みたいな戦略性もありましたから。
―― ゲームジャンルにこだわり無く遊ばれてましたか?
緑川: 無いですね。
スポーツ物も普通にやってましたし、「ディスクシステム」 (注2)の「バレーボール」 (注3)とか
超好きでした。
AクイックとかBクイックとか普通にできて、システムがすごくうまくできてましたから、
かなりやりました。
ただ……横スクロール系が苦手だったんですよ。(笑) 「マリオ」 (注4)とか。
子安: あ、オレ横スクロール好きだった。「マリオ」は苦手だけど。(笑)
―― RPGのブームがありましたが、その頃は?
緑川: よく色んな所で話をしているんですけど、一番思い出があるのが、「ドラクエIII」 (注5)ですね。
ちょうど上京してきた年に発売されたんですよ。
はじめての1人暮らしで色々不安とかあるじゃないですか。
ちょうどそのときに、買ってやったわけです。
実家にいると、親とかがいて「いつまでやってるの!」って掃除機で叩かれて途中で消されたり
しますけど(笑)。そういう制約が無いものだから、本当に朝から晩までやってました。
なのに、そんなにやっているのにボスがほんとに倒せなくて……。
その行き詰った感じのときに、同じ青二塾の仲間が遊びに来てボス戦を「見たい」と頼まれて
やったら……何と倒せちゃった。(笑)
もうこのゲームあきらめようかと思ってたから本当にうれしくて……。
何年か後にCDシアターでドラクエIIIの主人公をやらせてもらえる事になって
本当にうれしかったですね。運命的だなって。
―― 子安さんが最初に遊んだテレビゲームは?
子安: 一番最初にやったゲームはアーケードのゲームですね。当時はゲームセンターでしたが、
「インベーダーブーム」があって、「ブロック崩し」なんかもやりました。
そこでゲームの魅力にはまって、パソコンのゲームもやり、「ファミコン」なんかの
家庭用ゲーム機に流れていく形だったと思います。
セガはアーケードにあるゲームを「マークIII」 (注6)に移植して、「ゲーセンのものがそのまま
家庭用で遊べる!」というのが売りだったので。
アーケードから始めた僕はそれが魅力でしたね。「スペースハリアー」 (注7)なんかは
結構やりました。でも、すぐに「ファミコン」も買いましたね。(笑)
同世代の子供たちがその話題で盛り上がってて、やってないと自分も話にのって
いけなかったんで……。(苦笑)
結局、その後「メガドライブ」も手に入れて、複数のハードをその頃から持つようになりました。
色んなゲームを遊ぶためにも、複数のハードを持つ方がいいと思いましたね。
―― ゲームジャンルにこだわり無く遊ばれてましたか?
緑川: 子安さんは何でも、っていうか超マニアックな方面にいってますよね?
「どうしてそんな方にいってるんですか?」
「何でそんなゲーム知ってるんですか?」みたいな。(笑)
不思議な話をよく聞かせて頂いていますよね。
子安: そういう言い方するなよ。(笑) 光君が知らないだけだって。
……今でいうところの「洋ゲー」、つまり海外のゲームのことですね。
知ってる人は知ってるけど、光君のような普通のゲーマーは
案外知らないジャンルじゃないですか。
そういうゲームをよくやるんです。好きで。(笑)
だから「RPGで××吐くゲームがあるんだよ」って話を振ると、
「えーっ、何それ!?」ってことになって、盛り上がるんです。(笑)
でもまあ、そういうゲームの話を光君にして、へーっと言わせているところが、
マニアックなのかな、と。「PCエンジン」とかも好きでしたからね。
でもね、よく言うんですけど、僕はライトユーザーで、光君はヘビーユーザー。
僕は浅く広く、光君はひとつの物をとことん深く。
僕は、何でも興味を持ってやってみる。最後まではいかない。
緑川: いやー、子安さんは浅くないですよ。(笑)
―― お二人のゲーム好きとしての接点とは?
緑川: 「スーパーロボット大戦」ですかね……。
二人で「ふしぎ遊戯」 (注8)の収録の後に買いに行ったんです。
二人とも「スパロボ」好きだってわかったんで……。
子安: ……うわ! オレその話は何か恥ずかしいわ!
なんかその時のオレ可愛らしい感じがする!(笑)
まあ、光君とはそうやって、色んなゲームで対戦したり協力したりしてるんだけど、
どんなゲームでもそうなんだけど、いつも最初は僕の方が上なんだけど、
いつの間にか光君の方が上になってるんだよね。
必ず全然勝てなくなる時が来て、そこでいつも僕のゲームは終わるんです。(笑)
悪魔のように、完膚なきまでに僕の事を叩き潰すんですよ……ひどいんです。(笑)
初めは必ず僕の方が強いんです。でも研究熱心なんですよ。緑川光って男は。
どうすれば勝てるかをとことん詰めてきて、それで僕に勝ってゲーム終了となるらしくて。(笑)
僕も、どうやっても勝てなくなるから、ゲームやっててもつまんなくなっちゃうんですよ(笑)。
緑川: 子安さんの話は凄く参考にさせてもらってますよ。自分でやらないようなゲームもやってるし。
話を聞いて面白かった、ゲームをやってみたりとか。
―― ご自分が演じたキャラクターの出ているガンダムゲームで、印象深いものはありますか?
子安: 最近だと一番新しい「Gジェネ」とか、「ガンダム無双2」とか。
緑川: その二つは面白かったですよね。
―― 演じたキャラクターの声にそのまま台詞をかぶせたりとかは……
子安: 僕は出演してるゲームをするとき、敵役の役者さんの名前を叫びながら、
プレイしたりしますね。(笑) 先刻みたいに(笑) ※特集2回目のムービー参照
プレイ中はオレかっこいいなー、って思いながらゲームしてますね(笑)
緑川: いいなあ、前向きで。(笑)
僕は逆ですね。自分の台詞が気になって仕方が無い。
自分演技とか、声のトーンとか。
子安: 特にガンダム系のゲームだと、僕は出演作がわりと多いので、
とりあえず自分のキャラだけの部隊を1回は作ってみるとか。「子安小隊」ね。(笑)
後はやっぱりお気に入りの人たちで部隊編成を行うとか。
でも、基本的には色んなものを使えるわけじゃないんです。
光君みたいに、色んなキャラをやってみようって感じじゃない。
だから今回も、「トールギス」ばっか使ってるのはそういう事情もあります。
そういうプレイスタイルなんですよね。
緑川: 色んな機体のかっこいいアクションとか強さってやっぱ気になるじゃないですか。
もともと好きな機体……「トールギス」とかだったならなおさらだし、子安さんが羨ましかったり。
子安: カッコいいよねえ……「ウイングゼロ」。(笑)
プロポーションがかっこよくてずるいよね。
緑川: いや、「エピオン」も相当面白いですよ?
子安: 光君とこのゲームをやってると、当時の空気感というか、懐かしさが帰ってくるんですよね。
かといって、古い感じが全然しないですね。
―― 今回の「NEXT PLUS」をプレイして感じた事は?
緑川: 自分が育てたキャラで進行できる「NEXT-PLUS」モードがやっぱりいいですね。
どんなスキルをもってるか分からないし、育てていくとどうなるかもわからない。
選べないんだけど、そこがまた良い。「意外といい能力もってるじゃん!」みたいな。
最初は「ガンダム」と「ウイングゼロ」を使ってて、最初は2機とも似たようなスキルなんですが、
「ウイングゼロ」を成長させていったら、射程が2倍になるみたいなところが面白い。
あと、凄くマニアックなんですけど、機体が入手すると手に入る、
その機体の壁紙が凄くカッコいい。(笑)
子安: 頑張りすぎなんだよ。(笑)
緑川: でも、「ウイングゼロ」にしても「ゼロカスタム」にしても、難しいけど使っちゃうんですよね。
何とか使いこなしたいな、って愛しちゃうんです。
でも、今日は使いこなせず勝てなかったので凄く悔しいです。
子安さんは色々やらずに「トールギス」1本で集中してたから、
今回の勝利につながったんだと思いますよ。
子安: 僕不器用なので、1回で色んな物を使いこなすことはできないんですよね。
今回はせめて「トールギス」を使えるようにしておこうと練習してました。(笑)
ただ操作方法だけ解ればすんなり使用できたので、とっつきやすい印象を持ちましたね。
アクションゲーム苦手な方でも、ある程度いけるんじゃないかな。
僕アクションは好きだけど苦手なので、ここまでできるこのゲームはやりやすいです。
―― 「NEXT PLUS」で他に使ってみたい機体は?
子安: 今回になって、「ゼクス」も「ギンガナム」も「ムウ」も一気に出てきたので、
使おうと思えば結構使う機体があるんですが、いかんせん、技量が……。(笑)
だから1機ずつ、ですよね。
でも、「ターンX」は使いこなしたら相当強くなりそうな気がする!(笑)
ちょっと尋常じゃないポテンシャルを秘めてますよね。
緑川: だって、アーケードでやってる杉田君 (注9)に「一番強いのどれ?」って聞いたら、
「ターンX強いっすよ……」って言ってましたからね。(笑)
結構色々使ってみてるみたいですけど。あと「マスターガンダム」が強いって言ってたかな。
子安: あいつが言うんなら間違いないわ。(笑)
個人的には「アカツキ」を究めたいですね。バックパックのオオワシを換装して
シラヌイにもできるし。自分や味方にバリア張ることもできるんですよ。
あれは使いこなせたら、超カッコいいと思う。
あれを当たり前のように使えて、例えば光君にさりげなくバリアを
張ってやるカッコいいオレ!みたいな(笑)。
緑川: 今回の対戦の一番の敗因は、子安さんのあんまりやってないという言葉を信じて、
力でごり押ししようとした事ですね。(笑)
予想以上に子安さんはしっかり使いこなしていたな、と(笑)
子安: だって緑川光ですよ?!(笑)
どこまでやれば勝てるかわからないじゃないですか。
緑川: もっと別の闘い方も試しておけばよかったですね(笑)
……でも、ウイング系を使うと、やっぱり「ツインバスターライフル」を使いたくなるんですよ(笑)
―― 最後に、今後のガンダムVSシリーズに期待するものは?
子安: 光君が、パイロット乗せ換えシステムが欲しいって言ってましたよ。(笑)
緑川: 「エピオン」がかなりお気に入りなので。「ヒイロ」も少し乗ってたので乗りたいなあ、と。(笑)
せめて劇中で乗っていた機体くらいは乗りたいですね。
子安: そうなると……オレも「ウイングゼロ」に乗れると?
でもそれだと「ゼロカスタム」は乗れないなあ。
緑川: それから……ああ! あと「ヘビーアームズ」!
子安: じゃあ、俺……「エアリーズ」?(笑)
緑川: じゃあ、ヒイロも「リーオー」!(笑)
子安: ああ、俺も「リーオー」乗ってた!(笑)空中戦の「リーオー」強かった。
緑川: あと、実際に出たら弱いかもしれないけど、もし可能なら「メリクリウス」とか乗ってみたいな。
あれ本編の時、凄い好きだったんですよ。「ヴァイエイト」と「メリクリウス」。
「プラネイトディフェンサー」とか、チーム戦で闘うのにテクニカル機体としてよさそう。
是非お願いします!(笑)
子安: 僕は、好きな「トールギス」使えるので……今はとにかく自分の腕を磨いて、
「NEXT-PLUS」モードを進めてからですね。
今望むことは、僕自身の中にあることで、メーカーさんには無いです。(笑)
緑川: でもやっぱり嬉しいですよね。
もう10年以上前の作品なのに、今の技術で見れる、しかもそれを操作できる。
いい時代だと思います。ちょっと前じゃ無理だったし。
ゲームが苦手な年の取り方をしないように頑張ります。
そうすれば老けこまない気もするし。(笑)
子安: 僕はそのケツをおっかけます(笑)
―― ぜひまた今度もお願いします。本日はありがとうございました。
(インタビュー本文、敬称略)
(注1)スターラスター
1985年にナムコ(現バンダイナムコゲームス)から発売されたファミリーコンピューター用ソフト。
(注2)ディスクシステム
正式名称は「ファミリーコンピューターディスクシステム」。ファミリーコンピューターに
接続することで、外部媒体のディスクカードに記録されたソフトを使用することができた。
(注3)バレーボール
1986年に任天堂から発売されたファミリーコンピューターディスクシステム用ソフト。
(注4)マリオ
1985年に任天堂から発売されたファミリーコンピューター用ソフト。
横スクロールアクションゲームで、世代・ハードを超えてシリーズ化されている。
(注5)ドラクエIII
1988年にエニックス(現スクウェア・エニックス)から発売されたファミリーコンピューター用ソフト。
正式タイトルは「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」。
(注6)マークIII
1985年にセガ・エンタープライゼスが発売した家庭用ゲーム機「セガ・マークIII」の事。
(注7)スペースハリアー
1985年にセガが発売したアーケードゲーム。
翌年セガ・マークIII用ソフトとして家庭用ゲーム機に初めて移植された。
(注8)ふしぎ遊戯
渡瀬悠宇氏が1992年から小学館・少女コミックに連載していた漫画作品。
アニメ作品は1995年4月から1996年3月までテレビ東京系列にて放映。
(注9)杉田君
アトミックモンキー所属の声優・杉田智和氏のこと。アニメ・ゲーム好きとして知られる。
プロフィール紹介
緑川 光 誕生日: 5月2日 出身地: 栃木県 代表作: 新機動戦記ガンダムW(ヒイロ・ユイ)/SLAM DUNK(流川楓)/ドラゴンボール改(天津飯)/伯爵と妖精(エドガー)/スレイヤーズ(ゼルガディ ス)/スクライド(劉鳳) 他多数 |
子安武人 誕生日: 5月5日 出身地: 神奈川県 代表作: 新機動戦記ガンダムW(ゼクス・マーキス)/∀ガンダム(ギム・ギンガナム)/機動戦士ガンダムSEED(ムゥ・ラ・フラガ)/機動戦士ガンダムSEED DESTINY(ムウ・ラ・フラガ、ネオ・ロアノーク)/銀魂(高杉晋助)/テイルズ オブ ジ アビス(ジェイド・カーティス) 他多数 |
イラスト:中谷誠一 |
機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT PLUS 発売日 : 2009年12月3日 プラットフォーム : PlayStation®Portable メーカー希望小売価格: 6,279円(税込) プレイ人数 : 1人(通信プレイ時2~4人) ジャンル : チームバトルアクション レーティング : CERO A アーケードで大人気の「機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT」が、 “PlayStation®Portable”に様々な要素を追加しパワーアップして登場! 瞬きさえも許されない、超高速のMSチームバトルが今、始まる! |
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