フランスで毎年実施されている、日本文化の多様性を発信する祭典「Japan Expo」が、今年も7月4日(木)から7日(日)の4日間、パリのノール・ヴィルパント展示会場で開催された。
第20回となる今回は、主賓として、『機動戦士ガンダム』40周年を記念し富野由悠季総監督が登場。パネル(講演)やマスタークラス(特別講義)、サイン会のほか、ついに完成した劇場版『Gのレコンギスタ』第1部「行け!コア・ファイター」の世界初上映が実施された。
上映イベントの会場には、富野監督と劇場版『Gのレコンギスタ』を心待ちにしていた多くのファンが詰めかけ、上映後にはスタンディングオベーションが沸き上がっていた。
上映後のトークでは、熱心なファンからの質問に富野監督も丁寧に答え、最後には「今日はこういう形でこういう場所に来て頂きまして、本当に心からお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。メルシーボク」との言葉があり、万雷の拍手の中イベントは幕を閉じた。
劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』は、2014年にTV放送された作品に新作カットを追加し、映像を再編集したもの。全5部作で、2019年にいよいよ展開予定。続報をお楽しみに。
富野由悠季総監督 上映前コメント
『Gのレコンギスタ』というタイトルには「ガンダム」というタイトルが付いていますが、基本的にガンダムとは関係が無い作品です。ですから『ガンダム』という作品を知っている人には「理解ができない」と嫌われました。ですが、まったくこの種類のアニメを知らない人には、オンエアの時には多少は人気を手に入れました。
また、日本でオンエアをされた時に、深夜にしかオンエアがされませんでしたので、僕にとっては公開したという意識がございません。だけど、今言いました通り、一部の若い方の支持を得られましたので、だったら、きちんと作り直そうと思いまして、今回の映画版という形で新作として作ることになり、今日ようやくこちらで初めて公開することができます。ですから、ここにいらっしゃる方にちょっと残念なんですけれども、みなさん方のお子様に見て頂くように宣伝をして頂けるととても嬉しく思います。
そして、ここの会場の習慣として、このように制作者が来たときには、いろいろとお話しをさせてもらうように強制されています。ただ、今言いましたように『Gのレコンギスタ』という作品は全く新しい形の作品ですので、まずご覧頂いて、そのあとで質問の時間を取らせて頂きたいと思います。
ですから正面切って言います。
大人の人は楽しんで頂く必要はありませんが、お子さんの目で観て楽しんでください。
第20回 Japan Expo
[会期]2019年7月4日(木)~7月7日(日)
[会場]パリ・ノール・ヴィルパント展示会場
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