東京ビッグサイトで開催された国内最大規模のホビーイベント「第58回 全日本模型ホビーショー」では、9月29日(土)にBANDAI SPIRITS特設ステージにて『機動戦士ガンダムNT』スペシャルステージが行われた。
ステージには、本作の脚本を手がける福井晴敏さんと小形尚弘プロデューサーが登壇。
まず、『ガンダムNT』は、1991年公開の『機動戦士ガンダムF91』以来、27年ぶりとなる宇宙世紀ガンダムシリーズの劇場映画であり、一本で話が完結するものであると改めて念押し。「ある程度まとまったら」、「最終話が公開されたら」といわず、11月30日(土)に劇場公開されたら、すぐに観て欲しいと付け加えた。
制作状況については、10月16日(火)開催の「機動戦士ガンダムNT 公開目前イベント ~PRELUDE TO NARRATIVE~」で上映する冒頭20分が完成間近で、いよいよ佳境を迎えているとのことだ。
先行上映については、こちらの記事をご覧ください。
ステージは、登場キャラクターの紹介からスタート。
主人公のヨナ・バシュタは、ガンダムシリーズでは恒例のティーンエイジャーではなく、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のコウ・ウラキのような正規の軍人であるという。
そのヨナをサポートするルオ商会のミシェル・ルオは、『機動戦士Ζガンダム』に登場するステファニー・ルオの血の繋がっていない妹であるなど、ガンダムファンには気になる情報も明かされた。
さらに、可愛らしい少女の容姿ではあるが、本作で重要なカギを握るモビルスーツ「ユニコーンガンダム3号機 フェネクス」のパイロットであるリタ・ベルナル、シャアの再来計画の落ちこぼれだが、ぶっとんでいて本編での登場を一番楽しみにできるゾルタン・アッカネンが続けて紹介された。
本作は、同じく福井氏・小形プロデューサーが制作する『機動戦士ガンダムUC』の1年後、U.C.0097を舞台にしており、新キャラクターに加えて、マーサ・ビストやミネバ・ラオ・ザビなども登場する。彼らがどのような活躍を見せるか、ぜひ楽しみにしたい。
続いては気になるストーリーについて語られた。
本作のストーリーの大筋は、「皆でフェネクスを追い求める」ことであるという。『ガンダムUC』のクライマックスで描かれたように、神に近い力が与えられる可能性があるユニコーンガンダムには、様々な勢力が注目するが、1号機・2号機ともに封印されているため、かつて暴走事故を起こして行方不明になった3号機の争奪戦が繰り広げられる。
当初は、短編小説「不死鳥狩り」の映像化の予定であったが、映像は常に新しいものを作りたいという思いから、一部の名称を残して換骨奪胎し、完全新作の物語になったとのことだ。
トークがメカの話へと進むと、BANDAI SPIRITSホビー事業部の福田氏も登場。ガンプラの話を交えて登場モビルスーツを紹介していく。
主役機のナラティブガンダムは、A~Cまで装備があり、最も大型なのが“A装備”とのことだ。
これまでのガンダムシリーズでは、素体に追加武装を足して大型化していくのが通例であったが、本作では逆のコンセプトにしているという。小さくなるからといって弱くなるわけではなく、作戦変更に合わせて装備を変えていくところが見どころとのことだ。
ガンプラも気合いを入れて作っており、大型アイテムでありながら、ミサイルポッドのハッチが開くギミックなど、細かな部分までこだわった設計になっていると意気込みを語った。
ついに、ガンプラ化を果たすグスタフ・カールをはじめ、他の登場モビルスーツも、続々ガンプラ化予定とのことだ。
さらに、パッケージがキービジュアル仕様の「HG 1/144 ユニコーンガンダム3号機 フェネクス(デストロイモード)(ナラティブVer.)[クリアカラー]初回生産限定パッケージ」が、上映劇場やガンダムベース東京で発売決定し、ガンダムベース東京にて「機動戦士ガンダムNTワールド」の開催が決定したことも明らかにされた。
詳細は後日発表とのことなのでお楽しみに。
最後は2人のコメントで締めくくられ、ステージは大盛況のうちに幕を閉じた。
小形尚弘プロデューサー
ガンダムシリーズの劇場作品を、これからどんどん制作していきたいと思っています。まずは『ガンダムNT』をぜひご覧ください。
福井晴敏
『ガンダムNT』はガンダムの歴史をおさらいできる作りになっていますので、初見の方でも安心して観られます。それと、キャッチコピーの「ニュータイプ神話の行き着く先―」は伊達じゃない、とお伝えしておきます。
※本文中一部敬称略
(ガンダムインフォ編集部)
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