月刊ガンダムエースで好評連載中の「機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還」第16巻と、月刊ヤングマガジンにて連載中の「機動戦士ガンダム Twilight AXIS」第1巻の発売を記念して、4月12日(木)に東京・ガンダムカフェ秋葉原店にてトークイベントが開催された。
イベントには、Ark Performance氏と蒔島 梓氏が登壇。ガンダムエースで「ジョニー・ライデンの帰還」の担当編集である財前氏を司会に、印象に残っているシーンや製作の裏話などトークが繰り広げられた。
シャアも登場!「MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」パート
好評発売中の「MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」では、シャア・アズナブルが搭乗する赤いディジェが活躍することから、そのディジェの製作秘話が明かされた。
Arkさんは、シャアをどんなMSに搭乗させるか悩んだというが、様々な話し合いで「時代背景の矛盾などが起こらずに、シャアが乗るに足るMS」ということで、ディジェになったという。ただし、「リック・ディジェ(仮称)」として、ブースターやシールド2枚を装備させることにしたそうだ。
Arkさんの思うシャア像についても語られ、「MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」に登場するシャアは「アムロ・レイよりも全てにおいて上に行く」という目的を持っているため、本作では迷いのない、ある種の“外道”として描いているとのこと。
それ故に「ジョニー・ライデンの帰還」のキャラからするとある意味で災害のような存在となっているという。
▲左から、司会の財前さん、Ark Performance・光吉さんと石川さん、蒔島さん
また、ギレン暗殺計画に登場するキャラクターや、キマイラ隊のメンバーが出てくるなど、ファンにとってはうれしい場面もあるので、改めて見てほしいと語ったほか、おじさんキャラが多い本作で、女性キャラを描くのは楽しいということも笑顔で明かした。
次にサングレ・アスルの話に移ると、Arkさんは「当初本作は5巻ほどで終わる予定で、そのころからサングレ・アスルが動き出すシーンはイメージできていたが、作品の人気もあってここまで長くなった。ようやく描くことができて、いよいよゴールが見えてきたという感じです」と感慨深そうに語った。
アニメを意識したデザイン!『Twilight AXIS』パート
『Twilight AXIS』パートでは、アルレットやダントン、フェルモ兄弟のデザインについてArkさんは「バイザー越しでも特徴が分かるようなデザインを意識しました。また“歴史観”も大事にして、衣装やMSにクロスボーン・バンガードの匂いが出せればいいなと思いました」とスライドで写される設定画などを見て解説。
また、コミカライズを担当している蒔島さんからは「アニメでは描き切れなかった設定などをどれだけ出せるか、という事を意識しています。読者はそういったものを求めている部分もあると思うので」と語ったほか、「これからさらに描き込みを頑張れるようします!」と意気込みを口にした。
「トリスタンとザクIII改はどちらが描きやすいか?または好きか?」という質問について、Arkさんは「ガンダムとザクはコンセプトの対比が素晴らしくて、どちらも好きです。それにトリスタンのもととなったアレックスは、アムロにわたる予定だったという設定もいいですよね」と語ると、蒔島さんは「ガンダムとザクは、自分たちの世代では非常に描きなれたデザインラインなので、どちらも描きやすいですよね」とデザインへの思い入れも明かした。
最後に、色紙プレゼントのじゃんけん大会が行われ、トークイベントは幕を下ろした。
Ark Performance
「『ジョニー・ライデンの帰還』はあと3巻くらいで終わるはずです。続いたら何かしらの陰謀が働いたと思っていただければ。引き続き赤い人ともども、見守って頂ければと思います。今日はお越しいただきありがとうございました」
蒔島 梓
「『Twilight AXIS』は結末の分かっている作品ですが、まだまだ見せられていない設定などがたくさんあるので、Arkさんの連載が終わっても続けられるよう、そして密度も上げて描いていけるよう、頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」
コミックス「機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還」は第16巻までがKADOKAWAより、「機動戦士ガンダム Twilight AXIS」第1巻は講談社より好評発売中だ。
まだ読んでいない人は、ぜひともこの機会に読んでみよう。
(ガンダムインフォ編集部)
「MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」&「Twilight AXIS」発売記念トークイベント
【開催日時】
2018年4月12日(木)
【開催場所】
ガンダムカフェ 秋葉原店
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