『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』のイベント上映は、全国15館にて11月19日(土)より2週間限定で行われ、最終日となる12月2日(金)には、東京・新宿ピカデリーにて最終上映舞台挨拶が行われた。
この日は、安彦良和総監督とシャア・アズナブル役の池田秀一さんに加えて、キャスバル・レム・ダイクン役の田中真弓さんと、アルテイシア・ソム・ダイクン役(セイラ・マス役)の潘めぐみさんが登壇。幼少期の兄妹を演じる2人が「シャア・セイラ編」の完結を祝した。
全4話で完結となったことから、話題は第1話「青い瞳のキャスバル」から第4話「運命の前夜」までにおよび、まず第4話の感想が尋ねられると、潘さんは「戦争へと向かっていく様子が恐ろしい。あとパンツ一丁のアムロが可愛い」、田中さんは「父親としての姿が描かれたテム・レイを見れて良かった」とコメントした。
そして、第1話から第4話までの出来事で印象に残っていることを尋ねられると、安彦氏は「普段人前に出ないので、日比谷公会堂で行われた最初のプレミア上映会で、2,500人の前に立ったときは大変だった」と振り返り、これには田中さんも潘さんも「アフレコもイベントも緊張した」と大いに同意していた。
続いて、第1話から第4話までの印象的なシーンを尋ねられると、潘さんは「総じて別れのシーン。父、母、そして兄と、色々な別れがあり、描かれ方があった」を挙げ、田中さんは「本物のシャアが出てきた時。ああ~殺されちゃうと思った」、池田さんは「第1話のキャスバルのアップ。青い瞳が印象的だったが、これを赤く染めていくことに」と答えた。
安彦氏は、漫画原作で会心の出来だったシーンは映像でも良い出来であり、「第3話の行軍訓練でシャアがガルマを助けるシーンは、池田さんの声で『君の宮殿だ』が入った時、いいんじゃないのと満足した」という。また、第2話のラストで兄妹が別れるシーンを「クサいシーンなんです。でも誰もあの別れをクサいと言わないだろうという自信があります」と、映像化に大きな成果を感じていることを語った。
さらに、イベント上映が2017年秋に予定されている第5話「激突 ルウム会戦」と、2018年予定の第6話「誕生 赤い彗星」で構成されるルウム編について、安彦氏は「ルウム編は重たい戦争の話です。コロニー落としという避けがたい設定があり、人類の半分が死ぬという悲惨なことが起こります。しかし、戦争というのは勇ましく、血湧き肉躍るものという一面があり、その中でシャアというキャラクターが最大限に輝き、赤い彗星になっていく。そういう不条理が詰まっているのがルウム編なので、なるべく一気に観てもらいたいと考えています。ですので、第5話と第6話の間は短く、お待たせせずにお見せできるよう鋭意努力しております」という。
50億人の死をどう描くか。漫画原作と同じくアニメでも、この課題に正面から向き合うと意気込んだ。
なお、この日は池田さんの誕生日であり、翌週の12月9日(金)は安彦氏の誕生日ということで、二人にケーキと花束がサプライズで贈られる一幕も。
さらに、観客全員と一緒にバースデイソングを歌い、祝福ムードに包まれて舞台挨拶は幕を閉じた。
▲左から潘めぐみさん、安彦良和総監督、池田秀一さん、田中真弓さん。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜』のBlu-rayとDVDは、バンダイビジュアルより好評発売中。公式通販サイト「バンダイビジュアルクラブ」では、豪華特典満載の初回限定版Blu-rayも販売している。
価格は初回限定版Blu-rayが9,259円(税抜)、通常版Blu-rayが6,800円(税抜)、DVDが5,800円(税抜)。
(ガンダムインフォ編集部)
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