リアルでもスマホでも遊べるカードゲーム「ガンダムクロスウォー」では、初の大型公式大会となる「クロスウォーフェスタ」の第2回が、7月10日(日)に「愛知県産業労働センターウインクあいち」で開催された。
イベントでは、「JAPAN CHAMPIONSHIP 2016」で開催される初代王者決定戦の参加資格を賭けた大会が実施され、最新ブースター「未来への翼」で登場した2色クルーや新能力をもったカードが多数活躍する展開となった。それではさっそく大会決勝戦の模様をレポートしていこう。
激戦の決勝トーナメントを勝ち抜いたのは、速攻を突き詰めた緑赤デッキ使いの「キヨ」さんと、浅草大会を席巻したトールギスメインの「作戦」デッキ使い「To,Mo」さんの2人。対戦が映し出されるモニター前には多数のギャラリーが集まり、緊張と興奮が高まる中、優勝をかけた最後の戦いが開始された。
1戦目、先攻はキヨさん。
キヨさんのデッキは、ユニットカードオンリーでイベントカード・カウンターカードは一切入っていないという、極端なデッキ。1ターン目から「BT01-040 マゼラアタック」、3ターン目に「BT02-031 キュイ」、さらに5ターン目で「ST01-007 リック・ドム」とテンポよく出撃させ、ファーストアタックを取る。
毎手番、配置時に1ダメージ受けてしまう緑赤の2色クルーカード「BT03-137 ロニ・ガーベイ」や「BT03-138 シャア&ハマーン」がブリッジに配置されるため、キヨさん側も無傷ではないのだが、それを上回る速度で速攻の体勢を整えていく。
▲「未来への翼」で新登場した2色クルーカード。映像作品単位でデッキが組みやすくなり、このカードの登場により、ゲーム環境が「混色デッキ」主流となった。
対するTo,Moさんは、トールギスの「作戦」デッキではあるものの、浅草大会で優勝した黒赤メインのタイプとは違い、黄黒がメインとなる重火力タイプ。最近の地域No.1決定戦で勢力を広げつつある青緑デッキに対抗できる、高火力の「ソレスタルビーイング」系ユニットをそろえており、「武力介入」で出撃したユニットで露払いをして、「BT03-095 トールギス」による連続攻撃で母艦を落とすのが勝ち筋だ。
ユニットが出れば安定した強さを見せるのだが、今回はブリッジの引きが悪く、初回から2回連続パイロットの登場でユニットを出せず。6ターン目にようやく黄黒のクルーカード「BT03-139 王留美」を引いて、「防衛」ユニットの「BT03-084 グーン」を出撃させる。
▲今大会、トールギスに続き、黒ユニットとして使用率が非常に高いカード。出撃時3ダメージのATKと、その後「防衛」かつDEF4で序盤の使いやすさが人気。
しかしそれも7ターン目にキヨさんの出した「BT01-051 グフ・カスタム」+「ST01-013 ララァ・スン」によって突破され、さらに「ララァ・スン」によって「マゼラアタック」と「キュイ」がパワーアップ。あっという間にTo,Moさんの母艦が1桁まで削られてしまう。
起死回生を狙い、To,Moさんが敵ユニットすべてに4ダメージを与えるイベントカード「BT03-075 マルチロックオン」でキヨさんのユニットを一掃し、母艦に4点ダメージを与えるが、ブリッジのカードをすべて使ってしまったためにユニットを出すことができない。
そして返しのターンでキヨさんが出した「PR-U015 ウイングガンダム」によってTo,Moさんのブリッジのパイロットカードが行動済となり、コストが支払えなくなってほぼ詰みとなる。辛うじて出した「ST02-007 ザウート」も次のターンであっけなく撃破され、キヨさんが1勝。
▲「未来への翼」BOX購入特典のプロモーションカード。相手のブリッジのパイロットカードをすべて行動済にする効果に加え、「防衛」も兼ね備えた、非常に使いやすい性能のカード。
サイドボードによるデッキ調整ののち、2戦目。先攻は再びキヨさん。
1戦目と同じく初ターンから「マゼラアタック」からの「キュイ」という、ウィニー速攻デッキの黄金パターンを展開する。
しかし今回は1戦目での苦い教訓を生かし、To,Moさんも速めの4ターン目に「グーン」+「BT01-159 三日月・オーガス」を出撃。母艦を攻撃してダメージレースで逆転し、DEF5の壁として立ちはだかる。
キヨさんは「BT01-038 ガトル」と「キュイ」2枚の攻撃で「グーン」を退けるが、このターン、母艦へのダメージは「マゼラアタック」の2点のみとごくわずかにとどまった。
To,Moさんは続けて「ザウート」+「三日月・オーガス」で守りを固める。
このままトールギス出撃まで引き延ばせれば、決定的勝利となるのだが……しかしTo,Moさんはこのターン、「ザウート」が相打ちになるのを嫌って母艦に攻撃したために、戦場にはキヨさんのユニットが丸々残る形に。
ここでキヨさんは「PR-U005 モビルワーカー MW-01 01式 後期型」を出撃させ、「ザウート」を撃破。「防衛」の壁がなくなったところで、戦場にいたユニットが雪崩をうって母艦を攻撃する。
1機1機のダメージは小さいが、まとまれば結構なダメージに。“戦いは数だよ兄貴!”とばかりに、母艦耐久値は逆転。
これはまずいと、To,Moさんは「作戦:4」を持つ「BT03-089 エアリーズ」に「三日月・オーガス」を乗せ、ユニットを未行動に戻すイベントカード「BT01-103 光の翼」を使って「キュイ」と「モビルワーカー MW-01 01式 後期型」の2機を相打ちで破壊する。
▲「スクランブル」効果と高い攻撃力、ドロー効果から、ここ最近の使用率が非常に高いカード。過去に配布されたプロモカードだが、クロスウォーフェスタのWガンスリンガー大会で手に入れることができる。
戦場に残っているのは、もう1機の「キュイ」と「マゼラアタック」のみ。これだけなら1機出されてもしのげるか、と思われたが、キヨさんが出撃させたのは「リック・ドム」+「ララァ・スン」。
「ララァ・スン」の効果によってSサイズユニットの「キュイ」と「マゼラアタック」が強化され、全機母艦へ攻撃で驚異の10ダメージをたたき出す。
To,Moさんの残り耐久値は一気にレッドゾーンへ。
運命の10ターン目、「BT03-095 トールギス」さえ出れば逆転は不可能ではないのだが……ギャラリーの見守るモニターに映る手札に、トールギスはない。
To,Moさんはせめて一矢報いるべく、「武力介入」によって「SP01-034 ガンダムエクシア」を出撃させ、「リック・ドム」を撃破。だがこれが最後の攻撃となった。
次のターン、キヨさんは追加で「マゼラアタック」を出撃させ、3機のユニットで母艦へと総攻撃。To,Moさんの母艦はまたしても撃沈し、2連勝によってキヨさんが名古屋チャンピオンの座を手にした。
▲左からTo,Moさん、キヨさん、がおーさん
優勝者 キヨさんの緑赤デッキ
【ユニットデッキ】
【キャラデッキ】
【サイドボード】
【ユニットデッキ】
ST01-007 | リック・ドム | 4枚 |
BT01-040 | マゼラアタック | 4枚 |
BT01-051 | グフ・カスタム | 4枚 |
BT02-031 | キュイ | 4枚 |
BT03-034 | ザクキャノン | 4枚 |
BT02-137 | キュベレイ | 2枚 |
SP01-057 | ヤクト・ドーガ(クェス機) | 4枚 |
SP01-059 | コンティオ | 1枚 |
BT03-037 | ビグロ | 1枚 |
BT03-043 | サイコ・ザク(ダリル機) | 4枚 |
BT03-122 | ウイングガンダムゼロ | 2枚 |
PR-U005 | モビルワーカー MW-01 01式 後期型 | 4枚 |
PR-U015 | ウイングガンダム | 2枚 |
【キャラデッキ】
ST01-013 | ララァ・スン | 2枚 |
BT01-157 | ムウ・ラ・フラガ | 1枚 |
BT01-159 | 三日月・オーガス | 3枚 |
BT01-072 | ギレン・ザビ | 6枚 |
BT03-137 | ロニ・ガーベイ[緑 / 赤] | 4枚 |
BT03-138 | シャア&ハマーン[緑 / 赤] | 4枚 |
【サイドボード】
BT01-038 | ガトル | 2枚 |
BT01-045 | ザクII改 | 2枚 |
BT02-040 | アプサラスI | 2枚 |
SP01-059 | コンティオ | 1枚 |
BT03-122 | ウイングガンダムゼロ | 1枚 |
PR-U006 | サザビー | 2枚 |
「ガンダムクロスウォーフェスタ」は今後も順次開催され、イベント内ではクロスウォーをまだ遊んだことがない人も楽しめる「デッキがもらえる体験会」や、当日参加で楽しめる「ダブルガンスリンガー大会」と「ペアシールド大会」も実施される。公式サイトの イベントページで開催日時と場所をチェックして、ぜひとも参加してみよう。次回は8月20日(土)の神奈川「横浜産貿ホール」だ。
ガンダムクロスウォーフェスタ
[実施期間] 2016年7月3日(日)~9月19日(月・祝)
[開催エリア] 東京・愛知・神奈川・京都の全国4会場
[参加費] 無料
[実施期間] 2016年7月3日(日)~9月19日(月・祝)
[開催エリア] 東京・愛知・神奈川・京都の全国4会場
[参加費] 無料
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