司会はWebラジオでもパーソナリティを担当していたアセム・アスノ役の江口拓也氏。ゲストにはゼハート・ガレット役の神谷浩史氏とデシル・ガレット役の寺島拓篤氏が登場し、会場を湧かせた。
『機動戦士ガンダムAGE』は放送が終了してから1年が経つ。そのため「AGEのステージは1年ぶりくらいになる」と話す江口氏。「もうそんなに経つんだね」と神谷氏も口にする。懐かしさがありつつも、新たな場面をふんだんに織り交ぜたMOEへの想いをキャストが語るイベントはWebラジオのコーナー「ガンダムAGE相場」からスタートした。
「AGE×3ラジオ」でも好評コーナーだった「ガンダムAGE相場」。株の上げ下げにかけて『ガンダムAGE』をテンションがアガる、サガるで語っていく内容。
戦闘シーンでは叫ぶことが多くて大変だったという話では「普通の人があんな大声をいきなり出したら、多分、倒れる。でもそこに意味があって、感情が乗って、絵があって、気持ちを理解した上で叫んでいるから辿りつけるんです」と神谷氏。アセムも常に叫んでた、と江口氏も苦笑する。テレビシリーズと同じセリフを再び収録したときの裏話でも叫ぶ場面について熱く話す面々。ところどころ実際のMOEの映像を見ながらのトークで、作品と出演者とのライブ感を楽しめる一場面だった。
テレビシリーズがアスノ家側から見た戦争だとしたら、MOEはゼハート側……つまりはヴェイガン側から見た戦争の話だと思っている、と話す神谷氏。 シーンが微妙に違っていたり、セリフが少し違うのも、同じ戦争でも伝える人が違うからこそ起きる事象なのだ、と語る。その言葉にじっと聞き入る会場のファンたち。ゼハートの想い、逡巡、作戦失敗までに起きたことなどが描かれていると話し、「MOEまで見て、『ガンダムAGE』がやっと完成だな、と感じた」と寺島氏も同調する。
さらに話題は新作パートへと移り、「学生時代をより深く描くことによって、アセムとゼハートの立ち位置も深くなったというか。今回の夏合宿や、演劇をしているシーンを見るだけで僕はうるっと来ちゃうんですね。そこがすごく良かった」という江口氏。テレビシリーズのエンディングで出てきた学生時代の思い出の写真の数々。その様子を実際に描くことで、アセムとゼハートの絆や断ち切れないお互いへの信頼や思いがより強く描かれた今作。命の代償でしか未来を作れなかったゼハート、命の繋がりによって未来を作ろうとしたアセム。それぞれの側から見ることで『ガンダムAGE』の世界観を深めた今作について寺島氏も「2人ともそんなに間違ってなかったと思うんだよね」と話す。平和な世界を築きたいという理念は同じなのに方法と背負う歴史が違ったと語り合った。
さらに制作秘話も続々登場。物語の肝となるテレビシリーズ48話へも言及し「(ゼハートが戦死する)48話は後半部分がすごいスピードで進んでいった印象があるんですが、あくまで連邦軍側から描いている物語なので、あそこはあまりクローズアップするところではなくて、連邦から見れば(ヴェイガンの)いち兵士が死んだくらいのこと。だから、よっぽどオブライトが死んだことの方が重要なんです。けれどMOEはあくまでヴェイガンから見た物語なので、そこは膨らませてもらえたと思います」と神谷氏。『ガンダムAGE』で繰り広げられた地球連邦軍とヴェイガンによる戦争をテレビシリーズとMOEとを見ることで多面的にこの戦争の想いを伝えている、と『ガンダムAGE』への気持ちを語った。
イベントの終盤はキャストの3人の素顔が垣間見れるコーナーやプレゼントコーナーで盛り上がり、会場は笑顔に包まれた。最後は参加者全員で「エイ!エイ!ジー!」のコールで大団円。また会う日まで、と約束をして、幕を閉じたのだった。
文/えびさわなち 編集/(株)レッカ社
▲司会を務めたアセム・アスノ役の江口拓也氏。
「僕自身もAGEが終わって1年余り、またこうしてアセムとして物語に参加させてもらえたことが本当にうれしい。より深くAGEを理解できました」 |
▲ゼハート・ガレット役の神谷浩史氏。
「MOEはあくまでもゼハート側から見た物語だと思ってやらせてもらっております。MOEを見たからこそわかる本編の魅力や、本編を見たからゆえのMOEの良さに僕も気づかされました」 |
▲ゼハートの兄・デシル・ガレット役の寺島拓篤氏。
「こうやって1度終わってしまった作品がまた変わった形で復活するのは役者としても本当にうれしいことなので、感謝してます」 |
▲会場に来たファンの人たちへのプレゼント抽選会が行われ、サイン入りのポスター、そしてサイン入りのMOEの台本が抽選で選ばれたファンの元へ。座席番号の書かれた紙は出演者自ら引いていき盛り上がった。
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▲イベントの最後は参加者全員で気持ちをひとつにしてAGEをもじった「エイ!エイ!ジー!」の声をあげた。実際にWebラジオでも掛け声として出演者たちが叫んできたこの声をともにあげて大団円を迎えた。
また、この日収録された「ガンダムAGE アゲMOEラジオ」は、8月23日(金)から9月6日(金)までの期間限定で、『機動戦士ガンダムAGE』公式サイトにて配信されることが決定した。3人の熱いトークを実際に聞くことのできるチャンスなので、この機会をお聞き逃しなく。
【Blu-ray】
品 番 : BCXA-0767
価 格 : 7,140円(税込)
発売日: 発売中
仕 様 : 149分/リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD50G/16:9<1080p High Definition>
【DVD】
品 番 : BCBA-4538
価 格 : 6,090円(税込)
発売日: 発売中
仕 様 : 149分/ドルビーデジタル(ステレオ)/片面2層×2枚/16:9(スクイーズ)/ビスタサイズ
■Blu-ray&DVD共通特典
・ジャケットはキャラクターデザイン千葉道徳、チーフメカアニメーター大塚 健新規描き下ろし
・特製解説書「AGE-FILE」
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