2月22日(金)に「機動戦士ガンダム/第08MS小隊 Blu-rayメモリアルボックス」が発売されることを記念して、「機動戦士ガンダム/第08MS小隊 トークショー付きセレクト上映」が、1月19日(土) に東京・新宿ピカデリーにて開催された。
トークショーには本作の主人公であるシロー・アマダ役の檜山修之氏と、アイナ・サハリン役の井上喜久子さんをゲストに迎え、セレクト上映では、ガンダムインフォにて事前に実施した人気投票で選ばれた、第7話「再会」、第8話「軍務と理想」、第10話「震える山(前編)」、第11話「震える山(後編)」が上映されたほか、Blu-rayメモリアルボックス収録の完全新作ショートフィルム「三次元との戦い」が初披露された。
さらに来場者には、バンダイビジュアルクラブで予約受付中の「ビーム・サーベル温泉セット」の特典の1つ、「ビーム・サーベル温泉のもと~ミノフスキー粒子の香り~」と名付けられた入浴剤のミニサイズがプレゼントされるなどのサプライズもあり、大盛り上がりの一夜となった。それではトークショーの様子をさっそくレポートしていこう。
上映に先駆けて行われたトークショーは、檜山氏によるすこし遅い新年の挨拶と共にスタート。続いて井上さんも登場し、「皆さんこんばんは。アイナ・サハリン役の井上喜久子、17歳です♪ 揺れ動く17歳なので、夜の上映会なんて補導されちゃうかもと、ドキドキしています(笑)」とのおなじみの挨拶に、会場は大きな笑いに包まれた。
第08MS小隊について、「発売当初から16年経ってますが、いかがでしょうか?」との問いに、檜山氏は「ということは、喜久子さん1歳の頃ですか!?」と驚くと、「“時空の歪み”というものがあって…、当時はもう相当大人でしたね。揺れ動く17歳なので!」と、お茶目なやり取りが伺えた。
さらに“第08MS小隊の魅力”について問われた檜山氏は、「ガンダムという世界で、アムロもいなればシャアもいない、ニュータイプではない等身大のキャラクターたちが泥臭く戦っているところが良いのだと思います。あとはMSの魅力ですね。『機動戦士ガンダム』から培われているややマニアックなものも良い感じに登場していたり、MS好きにもたまらないのではないかなと思います」とコメント。
井上さんは、「キャラクターそれぞれに人間的な魅力があり、だから皆さんも感情移入してくださるのでしょう。敵と味方の間柄でもお互い最終的に支えあっていこうよというストーリーがとても素敵だと思います。さらに、OVAだったので、1本1本の映像作りがとても丁寧で、私達も3年半かけて収録しましたし、とても丁寧に作り上げられていると思います」と、それぞれの視点からその魅力を語った。
続いて「キャラクターの役に決まった時の気持ち」について、檜山氏は「当時、ガンダムのオーディションはかなりの数を受けていました。『Gガンダム』も『ガンダムW』も受けましたが、残念なことにことごとく落ちていたのです。次の新作で“第08MS小隊”というビデオをやると聞いて受けたらシロー役に受かり、本当に嬉しかったです。やっと決まった!というような感じでした」と当時を振り返る。
井上さんは、「私も役が決まった時は、本当にびっくりしました。『ガンダムって、“ガ”から始まるあのガンダム!?』というほど!信じられない、夢みたいな気持ちでした!」と語った。
さらに当時のエピソードとして、檜山氏は「ナレーションの永井一郎さんを始め、サンダース役の玄田哲章さんや、カレン役の小山茉美さんなど今までのガンタムを体現してきた人たちが隣にいらっしゃって、無言のプレッシャーというか『君たちがどんなガンダムをやるのか』と、試されているような気はしていましたね。完全に我々の考えすぎでしょうが(笑)」と当時のアフレコの緊張感を語った。
「今日のセレクト上映で印象に残っているエピソードは?」という質問に対し、井上さんは雪山の入浴シーンを挙げ、「誰が考えたんでしょうね、あの発想には驚きました。雪山のお風呂、入ってみたいです!」とコメント。さらに思い入れのあるキャラクターについて「シローはもちろんなんですが、個人的にはやっぱりノリスですね。ノリスがいたから、アイナは生きてこられたんだなって思います。だからノリスが場面に出てくるだけで嬉しいです」と語った。
檜山氏は、シローの『アイナ好きだ!!』という血を流しながらの告白シーンを挙げたほか「第8話の“軍務と理想”でシローがMSを生身の白兵戦で倒したり、銃弾をスッと避けた時など、『お前、ニュータイプか!?』みたいな動きにも注目してもらいたいです」とコメントした。
さらに、16年ぶりの新作ショートフィルム「三次元との戦い」について、井上さんは「見応えがあり、もう目が離せなかったですね~最後に胸がほっこりする話で、嬉しかったです」とコメント。
檜山氏は「“第08MS小隊”のメンバーと掛け合いで収録するのは本編以来だったので、掛け合いの空気感が楽しかったです。僕がシローを演じれば、サンダースとして玄田哲章さんが応答してくれ、結城比呂さんがミケルで返してくれたり、やっぱり芝居は掛け合いだなぁと実感しました。その空気感も感じ取って堪能してもらえればと思います」と語り、アフレコ時の臨場感を語った。
最後は、来場者への特別プレゼント抽選会が実施され、二人の直筆サインが入った色紙が3名に、檜山氏直筆のサブタイトルが入れられた当時の貴重なセル画が5名にプレゼントされた。
そして“第08MS小隊”の見どころと、来場者へ向けたメッセージによって、トークショーは締めくくられた。
井上喜久子さん(アイナ・サハリン役)
「“第08MS小隊”は1本1本スタッフの皆さんの想いがギュッと詰まった素晴らしい作品です。それが時を経て、Blu-rayになるということで、より良い画質、より良い音で“第08MS小隊”の世界をこれからも末永く堪能していただけたら嬉しいです。その話の中から感じるところがいっぱいあると思います。何度見ても面白いし、子や孫の代まで伝えたいような大切なテーマがあると思います。
Blu-rayを手に入れて、どうぞご近所さんやご親戚の皆さんとも楽しんでください。今日はどうもありがとうございました!」
檜山修之氏(シロー・アマダ役)
「16年前の古い作品ではありますが、Blu-rayという新しい形でまた命を与えられて、皆さんの前に“第08MS小隊”が復活して嬉しい限りです。こうしてまた皆さんのともお会いできたことも本当に嬉しいです。新作ショートフィルムも、久しぶりに3人が揃って演じた“第08MS小隊”です。短いお話ではありますが、僕としては一押しです!
綺麗になった画像と音でまた“第08MS小隊”の世界を改めて堪能して、古いけれど新しい“第08MS小隊”を感じてください!見どころはやっぱりモビルスーツ!ちょっとマニアックな使い方をするのが“第08MS小隊”の魅力と言いましたが、今回の新作ショートフィルムにもグフが出ています!グフ・フライトタイプです!グフにはおっさんがよく似合う!ノリスじゃないですけど、ランバ・ラルからの流れは継承しているなと思います。今日は本当にありがとうございました」
(左)第08MS小隊 Blu-rayメモリアルボックスのピンナップジャケットを披露。
(右)バンダイビジュアルクラブの限定特典である「ビーム・サーベル温泉の素」と「08小隊 熱血セリフ手ぬぐい」にご満悦の檜山氏。
(右)バンダイビジュアルクラブの限定特典である「ビーム・サーベル温泉の素」と「08小隊 熱血セリフ手ぬぐい」にご満悦の檜山氏。
第08MS小隊 Blu-rayメモリアルボックスは2月22日(金)発売、価格は26,250円(税込)。
第1話「二人だけの戦争」から最終話「震える山(後編)」に、エピローグスペシャル「ラスト・リゾート」を加えた全12話を収録。さらに映像特典として約10分の完全新作ショートフィルム「三次元との戦い」が収録される。
各巻のピンナップジャケットは、大河原邦男氏や山根公利氏、川元利浩氏、新作映像の作画スタッフ・金世俊氏といった豪華クリエイター陣が手がけ、さらに特製収納ボックスはカトキハジメ氏描き下ろしイラストという豪華仕様!1年間の期間限定生産となっているので、ぜひとも手に入れよう!
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