▲左から、脇顯太朗さん、仲 寿和さん
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』では、8月4日(水)に東京・新宿ピカデリーにて、絶賛公開中の『Gのレコンギスタ III』「宇宙からの遺産」とのコラボトークショーが実施された。
本トークショーは、両作品を知る撮影監督の脇顯太朗さんとサンライズ第1スタジオプロデューサーの仲 寿和さんが登壇。両作品の違いや富野監督について、制作時の裏話を交えてたっぷりと語られたので、その模様をレポートしていこう。
はじめに、脇さんより「『G-レコ』と『閃光のハサウェイ』のコラボで、両方兼ねているので、本当は諏訪部順一さんお呼びできればなというところではありますが(笑)、よろしくお願いいたします」という挨拶から始まった。「似ているようで、似てない。似ていないようで似ている両作品」というテーマで、話は進んだ。
脇さんは「どちらも、サンライズの第1スタジオで制作されています。先日は『G-レコ』はセルを生かす、『閃光のハサウェイ』は徹底的にリアリティを追求していて真逆だねと仲さんと話していました。でも、最近になって、実は“似てないようで似ている”のではないかなと、思ってきたんです。『閃光のハサウェイ』をやっているときは、映像的に作り込むのはデジタルなので、これもあれもできるし、建物が爆発しますといえば、CGで駆使してできる。それを追求していたんですね。それに比べて『G-レコ』の富野(由悠季)さんですが、昔『イデオンが戦う時、勢いがあったよね』と言っていたんです。イデオンは長方形の塊なので、ありえない足の角度とかになるんですが、“そういう風”に見えることが重要だと、これかっこいいかも?と見ている人が考える、という感じを大切にしているんです。なので、真逆かと思っていたんです」と両作品に対する、自身の見方を明かす。
続けて、「ただ、振り返ってみると、『閃光のハサウェイ』冒頭15分の解禁において、ようやく固まったなと思った時、村瀬(修功)監督は作り込んだものをOKと言ったんです。そしたら、演出の松尾(衡)さんの方から『これだとやりすぎかもしれない、今からスタジオ行くから!』と夜に連絡があり、『もうちょっと散漫な絵にしていい?』『もっと視線を散らして欲しい』という要望を受けました。それが、“完璧じゃなくなってくる”“作り込むまで演出でコントロールしない”というのが、見ている人に考えてもらえた、という点で両作品とも似ているのかなと最近思いました」と、制作時の裏話も交えながら語る。
さらには、「実は、『閃光のハサウェイ』冒頭で、ハサウェイがハウンゼン356便の操縦席に走って向かうカットは、敵が見える時のドクロマスクは逆光なので本当は真っ暗になるんです、でも見えないのもなぁと思い、明るくして監督チェックしたんですが『暗くしてくれ』と、やはりリアルを追求していました。ただ、最後やっぱり戻すことになって、最終的には、アニメとしての良いところを考え、見てる人に考えてもらえたのではないかなという点でも似ているなと思いました」と、村瀬監督と富野監督の制作の考え方が意外にも似ていることがわかった。
また、富野監督について、「でも、富野さんは細かく言わないですよね(笑)言わないけど、考えてることを見抜かれてるのが怖いですんよね。ニュータイプなんじゃないかと思いますね(笑)」と笑いを誘った。それを受けた仲さんも、「『G-レコ』も今回若い女の子が作画を担当することになり、かなり怯えてたんですが、監督が入るやいなや『怯えないで大丈夫だ』と声かけしてくれたんですよ。立ち会ってた制作が感動してましたね」とエピソードを披露し、富野監督の素敵な話も聞くことができた。
脇さんは、以前富野監督とのやりとりで心を読まれたことがあるといい、「本当に監督は色々と想像できてるんですよね。今回の『G-レコ』のエンディングのダンスも、富野監督が編集を全て行ったんです。ソフトウェアが使えないので編集さんとトライアンドエラーを繰り返して、作成したんですけど、その打ち合わせをした時、『ああ、そういう感じで作るんだ、工夫しないんだなあ』と思ってたんですが、何も言わなかったんです。そしたら富野監督から『君はずいぶん手厳しいことを言うんだね。これは惰性ではない。諦めてるんではないからわかってくれ!』とまで言われました。“全部心を読まれている……怖い!”と思いました」と話し、最後は富野監督の話で盛り上がった。
本トークショーは、両作品を知る撮影監督の脇顯太朗さんとサンライズ第1スタジオプロデューサーの仲 寿和さんが登壇。両作品の違いや富野監督について、制作時の裏話を交えてたっぷりと語られたので、その模様をレポートしていこう。
はじめに、脇さんより「『G-レコ』と『閃光のハサウェイ』のコラボで、両方兼ねているので、本当は諏訪部順一さんお呼びできればなというところではありますが(笑)、よろしくお願いいたします」という挨拶から始まった。「似ているようで、似てない。似ていないようで似ている両作品」というテーマで、話は進んだ。
脇さんは「どちらも、サンライズの第1スタジオで制作されています。先日は『G-レコ』はセルを生かす、『閃光のハサウェイ』は徹底的にリアリティを追求していて真逆だねと仲さんと話していました。でも、最近になって、実は“似てないようで似ている”のではないかなと、思ってきたんです。『閃光のハサウェイ』をやっているときは、映像的に作り込むのはデジタルなので、これもあれもできるし、建物が爆発しますといえば、CGで駆使してできる。それを追求していたんですね。それに比べて『G-レコ』の富野(由悠季)さんですが、昔『イデオンが戦う時、勢いがあったよね』と言っていたんです。イデオンは長方形の塊なので、ありえない足の角度とかになるんですが、“そういう風”に見えることが重要だと、これかっこいいかも?と見ている人が考える、という感じを大切にしているんです。なので、真逆かと思っていたんです」と両作品に対する、自身の見方を明かす。
続けて、「ただ、振り返ってみると、『閃光のハサウェイ』冒頭15分の解禁において、ようやく固まったなと思った時、村瀬(修功)監督は作り込んだものをOKと言ったんです。そしたら、演出の松尾(衡)さんの方から『これだとやりすぎかもしれない、今からスタジオ行くから!』と夜に連絡があり、『もうちょっと散漫な絵にしていい?』『もっと視線を散らして欲しい』という要望を受けました。それが、“完璧じゃなくなってくる”“作り込むまで演出でコントロールしない”というのが、見ている人に考えてもらえた、という点で両作品とも似ているのかなと最近思いました」と、制作時の裏話も交えながら語る。
さらには、「実は、『閃光のハサウェイ』冒頭で、ハサウェイがハウンゼン356便の操縦席に走って向かうカットは、敵が見える時のドクロマスクは逆光なので本当は真っ暗になるんです、でも見えないのもなぁと思い、明るくして監督チェックしたんですが『暗くしてくれ』と、やはりリアルを追求していました。ただ、最後やっぱり戻すことになって、最終的には、アニメとしての良いところを考え、見てる人に考えてもらえたのではないかなという点でも似ているなと思いました」と、村瀬監督と富野監督の制作の考え方が意外にも似ていることがわかった。
また、富野監督について、「でも、富野さんは細かく言わないですよね(笑)言わないけど、考えてることを見抜かれてるのが怖いですんよね。ニュータイプなんじゃないかと思いますね(笑)」と笑いを誘った。それを受けた仲さんも、「『G-レコ』も今回若い女の子が作画を担当することになり、かなり怯えてたんですが、監督が入るやいなや『怯えないで大丈夫だ』と声かけしてくれたんですよ。立ち会ってた制作が感動してましたね」とエピソードを披露し、富野監督の素敵な話も聞くことができた。
脇さんは、以前富野監督とのやりとりで心を読まれたことがあるといい、「本当に監督は色々と想像できてるんですよね。今回の『G-レコ』のエンディングのダンスも、富野監督が編集を全て行ったんです。ソフトウェアが使えないので編集さんとトライアンドエラーを繰り返して、作成したんですけど、その打ち合わせをした時、『ああ、そういう感じで作るんだ、工夫しないんだなあ』と思ってたんですが、何も言わなかったんです。そしたら富野監督から『君はずいぶん手厳しいことを言うんだね。これは惰性ではない。諦めてるんではないからわかってくれ!』とまで言われました。“全部心を読まれている……怖い!”と思いました」と話し、最後は富野監督の話で盛り上がった。
なお、8月12日(木)にも東京・新宿ピカデリーにて、本コラボによる”スタッフトークショー”を実施。
今回と同じく、脇 顯太朗さんと仲 寿和プロデューサーが登壇し、撮影の手法や秘密を語るほか、入場者全員に「応援団ステッカー」を配布、脇さんのサイン入りグッズなど豪華賞品が当たる「プレゼント抽選会」も実施予定。
こちらもあわせてチェックしておこう。
今回と同じく、脇 顯太朗さんと仲 寿和プロデューサーが登壇し、撮影の手法や秘密を語るほか、入場者全員に「応援団ステッカー」を配布、脇さんのサイン入りグッズなど豪華賞品が当たる「プレゼント抽選会」も実施予定。
こちらもあわせてチェックしておこう。
8月12日(木)劇場版『Gのレコンギスタ』スタッフトーク開催概要
※緊急事態宣言に伴い、予告なく変更・中止になる可能性がございます。予めご了承ください。
【開催日時】
2021年8月12日(木)18:00の回上映終了後
【場所】
東京・新宿ピカデリー シアター3
(東京都新宿区新宿3丁目15番15号)
【登壇】
・脇 顯太朗(撮影監督)
・仲 寿和(サンライズプロデューサー)
【入場者プレゼント】
・応援団ステッカー
【抽選会プレゼント内容】
・脇さんサイン入り入場者プレゼントセット(クリアファイル&ポストカードセット)
・団長サイン入り応援団ステッカー
【開催日時】
2021年8月12日(木)18:00の回上映終了後
【場所】
東京・新宿ピカデリー シアター3
(東京都新宿区新宿3丁目15番15号)
【登壇】
・脇 顯太朗(撮影監督)
・仲 寿和(サンライズプロデューサー)
【入場者プレゼント】
・応援団ステッカー
【抽選会プレゼント内容】
・脇さんサイン入り入場者プレゼントセット(クリアファイル&ポストカードセット)
・団長サイン入り応援団ステッカー
【チケット料金】
通常料金
※ムビチケ使用可
※各種招待券・無料鑑賞券等はご利用いただけません。
【座席指定チケット販売方法&発売日】
販売方法:劇場HPにてインターネット先行販売
インターネット先行販売:2021年8月9日(月)17:00~(SMT Members会員様・非会員様ともに)
劇場窓口販売:2021年8月10日(火)劇場OPENより販売(残席がある場合のみ)
通常料金
※ムビチケ使用可
※各種招待券・無料鑑賞券等はご利用いただけません。
【座席指定チケット販売方法&発売日】
販売方法:劇場HPにてインターネット先行販売
インターネット先行販売:2021年8月9日(月)17:00~(SMT Members会員様・非会員様ともに)
劇場窓口販売:2021年8月10日(火)劇場OPENより販売(残席がある場合のみ)
【感染症対策における注意事項】
・ご来場の際は、マスクの着用をはじめとする映画館の新型コロナウイルス感染症予防対策へのご協力をお願いいたします。
ご協力いただけない場合には、ご鑑賞をお断りさせていただく場合がございます。
・ご入場の際の機器による検温にご協力ください。37.5度以上の発熱が確認された場合は、ご入場をお断りいたします。
・マスクを外した状態での会話を防ぐため、スクリーン内にて上映前までは、飲食はお控えいただきますようお願いいたします。
・飲食物をお召し上がりの際に一時的に外すことがあっても、終わりましたら着用をお願いいたします。
・舞台挨拶中および本編のご鑑賞の際には、会話や発声はお控えください。
・声援が起こった際には、ご退場いただいたり、イベントを中止させていただく場合がございます。予めご了承ください。
・手洗いや備え付けの消毒液のご使用、咳エチケットにご協力ください。
・新型コロナウイルス感染防止対策の一環として、登壇ゲスト等へのプレゼントは受け取れません。予めご了承ください。
・登壇者間は広くあけ、アクリルパネルを設置しての登壇、登壇者もマスクやフェイスガードを着用する場合がございますので、予めご了承ください。
・舞台挨拶の予定は、急遽変更・中止になる場合がございます。予めご了承ください。
・各実施劇場ホームページの注意事項を必ずご確認のうえ、ご参加ください。
・ご来場の際は、マスクの着用をはじめとする映画館の新型コロナウイルス感染症予防対策へのご協力をお願いいたします。
ご協力いただけない場合には、ご鑑賞をお断りさせていただく場合がございます。
・ご入場の際の機器による検温にご協力ください。37.5度以上の発熱が確認された場合は、ご入場をお断りいたします。
・マスクを外した状態での会話を防ぐため、スクリーン内にて上映前までは、飲食はお控えいただきますようお願いいたします。
・飲食物をお召し上がりの際に一時的に外すことがあっても、終わりましたら着用をお願いいたします。
・舞台挨拶中および本編のご鑑賞の際には、会話や発声はお控えください。
・声援が起こった際には、ご退場いただいたり、イベントを中止させていただく場合がございます。予めご了承ください。
・手洗いや備え付けの消毒液のご使用、咳エチケットにご協力ください。
・新型コロナウイルス感染防止対策の一環として、登壇ゲスト等へのプレゼントは受け取れません。予めご了承ください。
・登壇者間は広くあけ、アクリルパネルを設置しての登壇、登壇者もマスクやフェイスガードを着用する場合がございますので、予めご了承ください。
・舞台挨拶の予定は、急遽変更・中止になる場合がございます。予めご了承ください。
・各実施劇場ホームページの注意事項を必ずご確認のうえ、ご参加ください。
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