森口博子「夢は60代になってもガンダムのテーマソングを担当させていただくこと」ガンダムシアター in 福岡「『機動戦士ガンダムF91 完全版』［4K］上映」舞台挨拶レポート

ガンダムシリーズの45周年を記念する上映イベント「ガンダムシアター in 福岡」の第1弾として、「森口博子さん舞台挨拶付き『機動戦士ガンダムF91 完全版』［4K］上映」が、6月30日（月）にTOHOシネマズ ららぽーと福岡で開催された。

イベントでは、『機動戦士ガンダムF91 完全版』を4K上映。上映後に、福岡県出身で同作の主題歌「ETERNAL WIND～ほほえみは光る風の中～」を歌唱した森口博子さんによる舞台挨拶が行われた。
それでは早速、当日の模様をお届けしよう。

なお、「ガンダムシアター in 福岡」は、8月11日（日・祝）には『機動戦士ガンダムNT』を、8月25日（日）には『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』を、それぞれ上映する。チケットは各上映日の2日前から、Web及び劇場窓口で販売されるので、この機会をお見逃しなく。

『機動戦士ガンダムF91 完全版』の4K上映後、「ETERNAL WIND～ほほえみは光る風の中～」が流れる中、森口さんが「皆さんただいまー！」と登場すると、客席からは「お帰り―！」の声と割れんばかりの拍手が。
森口さんは「33年前の作品が、ふるさとの福岡で上映されるということで、私自身もとても楽しみにしていました。今日はわずかな時間ですが、ガンダムという素晴らしい作品、そして地元愛についてのトークができればと思っています。よろしくお願いいたします」と挨拶し、舞台がスタートした。

まず、福岡について尋ねられると「そうやろ～、そう思ったっちゃんね～」と、さっそく博多弁を披露。福岡へは、ライブイベントやプライベートで頻繁に帰ってきているとのことだが、最近福岡に帰って「やっぱり福岡ってこれだな～」と思ったものを問われると「お醤油」と答える。自宅でも福岡のマルサン醤油を取り寄せて使っているそうで「煮物やお吸い物を作るときにちょっと入れただけでもホッとするので、お醤油は福岡だな～」と話していた。
また、福岡でよく行く場所は、東京にもある回転寿司チェーン店だと明かすと、会場からは笑いが。「家族みんなが大好きなので、一家団欒の時間はそこが一番なんですよ」と理由を語った。

続いて話題は、人生を通してガンダムソングに関わってきた森口さんのキャリアの話に。デビュー曲は1985年にリリースされた、『機動戦士Ζガンダム』のオープニングテーマ「水の星へ愛をこめて」。「いろんなアイドルオーディションを受けたなか、最後にやっと手を差し伸べてくれたのがガンダムでした」「レコーディングの時に、ディレクターから『上手に歌おうと思わなくていいから。これは君が大人になって何十年経っても歌える曲だから、大切に歌ってね』と言ってくださったことが私の原点なんですね」と当時を振り返った。

そして、20代の時に出会った曲が、今回上映された『F91』の主題歌「ETERNAL WIND～ほほえみは光る風の中～」。同曲は当初、タイトル曲ではなく、カップリング曲だったそうで、「レコーディングを行った時に全員感動で満たされた空気に包まれた結果、発売ぎりぎりにタイトル曲になったんです」とドラマティックな裏話を語った。
『F91』のエンディングについては、「流れるタイミングが絶妙じゃないですか！皆さん！」と呼びかけると観客からもうなずきが。無音の中でセシリーを探すシーブックに、モニカが「だったら引き寄せなさい！」という言葉で呼びかけるシーンがやはり一番好きなシーンとのことで、「我ながら名シーン中の名曲だ！といつも泣いてしまいます」と力強く愛を語った。

また、福岡・上川端商店街にてお披露目された「ガンダム山笠」についても（お披露目会のレポートはこちら）。
森口さんはスクリーンに映された山笠のデザインを見て、「山笠といえば、福岡のみなさんにとって、夏の象徴かつ伝統あるお祭り。そこにガンダムが降り立つというのは、本当に誇らしいことだなと思います」と熱くコメントした。

最後に、「ガンダム45周年という記念すべき年に、皆さんとお会いできてうれしかったです。そして、来年はおかげさまでデビュー40周年を迎えます。これまでガンダムやファンの皆さんとともに様々なことを乗り越えていきましたが、夢は60代になってもガンダムのテーマソングを担当させていただくことです。ぜひまたその時まで元気にいれたらと思います」と挨拶があり、駆け付けたファンからの大きな拍手でイベントは幕を下ろした。