「『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』 大ヒット御礼ティーチイン上映会」が、4月18日(木)に東京・新宿ピカデリーで開催された。
本イベントでは、来場したファンからの質問に福田己津央監督がその場で回答。キャラクターやメカの話題はもちろん、制作秘話に至るまで、熱い質問をきっかけに数々の裏話が披露され、会場は大盛り上がりとなった。
それでは早速、現地の模様をレポートしていこう。
本イベントでは、来場したファンからの質問に福田己津央監督がその場で回答。キャラクターやメカの話題はもちろん、制作秘話に至るまで、熱い質問をきっかけに数々の裏話が披露され、会場は大盛り上がりとなった。
それでは早速、現地の模様をレポートしていこう。
イベントレポート
MCを務める仲 寿和プロデューサーの呼び込みにより、大きな拍手で迎えられて福田己津央監督が登場。
まずは公開から2ヶ月以上が経過し、延べ観客動員は263万人、興行収入44.3億円を突破する本作の大ヒットについて「ファンの皆さんに本当に応援されているんだな、という実感があります。ガンダムシリーズの歴史の1歩を皆さんとともに作れたことを非常に光栄に思っています」と感謝を語った。
挨拶もそこそこに、早速来場したファンからの質問コーナーへ。
まずは公開から2ヶ月以上が経過し、延べ観客動員は263万人、興行収入44.3億円を突破する本作の大ヒットについて「ファンの皆さんに本当に応援されているんだな、という実感があります。ガンダムシリーズの歴史の1歩を皆さんとともに作れたことを非常に光栄に思っています」と感謝を語った。
挨拶もそこそこに、早速来場したファンからの質問コーナーへ。
Q.『SEED DESTINY』の最後でカガリは指輪をしまっていましたが、『SEED FREEDOM』では首に下げている描写がありました。どういった心境の変化があったのか気になって夜も眠れません。
福田監督:『SEED DESTINY』の最後のカガリは「自分の失態でオーブを焼いてしまった」という不甲斐なさを感じていました。ですから今は自分のことよりも国のことをやる、という意図で指輪をしまったんだと思います。
僕の考えでは、コンパスの設立あたりで指輪を首にかけていて、平和への第1歩を踏み出せた、という一区切りになったんだと思います。ただ、その後はたぶんアスランとお互いの気持ちを確かめあうチャンスがなくてそこから進まない状態、という感じですかね。
Q.劇中でアスランがストライクフリーダムガンダムを使っていましたが、キラの処理能力じゃないと扱えない機体だと思っていました。なぜアスランが使えたのでしょうか?
福田監督:それは単純にアスランがスゴイからです。キラくんは特別なコーディネイターかもしれませんが、アスランの敵ではなかったということですね(笑)。
福田監督:『SEED DESTINY』の最後のカガリは「自分の失態でオーブを焼いてしまった」という不甲斐なさを感じていました。ですから今は自分のことよりも国のことをやる、という意図で指輪をしまったんだと思います。
僕の考えでは、コンパスの設立あたりで指輪を首にかけていて、平和への第1歩を踏み出せた、という一区切りになったんだと思います。ただ、その後はたぶんアスランとお互いの気持ちを確かめあうチャンスがなくてそこから進まない状態、という感じですかね。
Q.劇中でアスランがストライクフリーダムガンダムを使っていましたが、キラの処理能力じゃないと扱えない機体だと思っていました。なぜアスランが使えたのでしょうか?
福田監督:それは単純にアスランがスゴイからです。キラくんは特別なコーディネイターかもしれませんが、アスランの敵ではなかったということですね(笑)。
Q.冒頭で金髪の青年が浮いているシーンがありました。あれは誰なのでしょうか?
福田監督:一応オルフェで、オルフェの夢の中ということになっています。実際はあの年までタンクで育ったわけじゃないので、後藤(リウ)さんと「どうしよう……」という相談しました。困るものはだいたい「夢」とかにして逃げようと思っています(笑)。
Q.ラクスのお母さんは、なぜラクスをアウラの元から連れ去ったのですか?また、シーゲルとの血のつがりについても教えて下さい。
福田監督:そのあたりは私にもまだよくわかりません(笑)。ただ、ラクスのお母さんは悪い人ではないので、アウラの企みに気づいたから、そこから連れ出した、くらいの感じですかね。そのあたりは今後があれば語ろうと思っています。
Q.アスランがプラントでのクーデターの情報をいち早く掴んでいましたが、あれはイザークやディアッカと連絡を取っているのですか?
福田監督:イザークやディアッカは、アスランとやり取りしていないと思います。情報はバルトフェルド経由ですね。あのあたりのネットワークで、タカ派の情報はすぐ漏れます。ガバガバですね(笑)。
福田監督:一応オルフェで、オルフェの夢の中ということになっています。実際はあの年までタンクで育ったわけじゃないので、後藤(リウ)さんと「どうしよう……」という相談しました。困るものはだいたい「夢」とかにして逃げようと思っています(笑)。
Q.ラクスのお母さんは、なぜラクスをアウラの元から連れ去ったのですか?また、シーゲルとの血のつがりについても教えて下さい。
福田監督:そのあたりは私にもまだよくわかりません(笑)。ただ、ラクスのお母さんは悪い人ではないので、アウラの企みに気づいたから、そこから連れ出した、くらいの感じですかね。そのあたりは今後があれば語ろうと思っています。
Q.アスランがプラントでのクーデターの情報をいち早く掴んでいましたが、あれはイザークやディアッカと連絡を取っているのですか?
福田監督:イザークやディアッカは、アスランとやり取りしていないと思います。情報はバルトフェルド経由ですね。あのあたりのネットワークで、タカ派の情報はすぐ漏れます。ガバガバですね(笑)。
Q.ラクスが自宅で夢を見ているシーンは、アコードの干渉なのでしょうか?
福田監督:キラと隙間風を感じている時期だったので、ああいった夢を見てしまったんだと思います。ただ、ラクスの能力的にオルフェの顔を見てしまった、というのは考えられますね。実は『SEED DESTINY』の最後の方からそれっぽいような描写をちょこちょこ出していたので、その延長線上です。
Q.マルキオ導師のその後の行方と、今後キラたちが持つ“SEED”のさらなる深堀りはありますか?
福田監督:“SEED”に関してはあれ以上深堀りはしようがないですね。マルキオ導師は、オーブのモルゲンレーテのある島で相変わらず教会を運営して孤児の面倒を見ていると思います。
ここで福田監督からマルキオ導師に関する裏話が。「実は当初、マルキオは(『SEED』の)ラスボスだったんです」と明かすと、会場はどよめきに包まれた。「(当初の案では)マルキオがパトリック・ザラにクルーゼみたいなことを言っていたんです」と続けると、観客から「ラウは良い奴だったのか……!?」というコメントも。
それに対して福田監督は「ラウは最初からラストの感じを狙っていました。それに関しては、ラウとムウの声優はどっちをどっちにするか迷っていて。『どうしたい?』という相談を両澤(千晶)にしたところ、ラウを関 俊彦さんにやってもらいたい、ということで決まりました。多分そのころから(両澤さんも)ラストの感じを狙っていたんだと思います」と語る。
仲プロデューサーが「すごいお話が出てきてしまいました……」と漏らすと、会場からも大きな拍手が湧き上がった。
福田監督:キラと隙間風を感じている時期だったので、ああいった夢を見てしまったんだと思います。ただ、ラクスの能力的にオルフェの顔を見てしまった、というのは考えられますね。実は『SEED DESTINY』の最後の方からそれっぽいような描写をちょこちょこ出していたので、その延長線上です。
Q.マルキオ導師のその後の行方と、今後キラたちが持つ“SEED”のさらなる深堀りはありますか?
福田監督:“SEED”に関してはあれ以上深堀りはしようがないですね。マルキオ導師は、オーブのモルゲンレーテのある島で相変わらず教会を運営して孤児の面倒を見ていると思います。
ここで福田監督からマルキオ導師に関する裏話が。「実は当初、マルキオは(『SEED』の)ラスボスだったんです」と明かすと、会場はどよめきに包まれた。「(当初の案では)マルキオがパトリック・ザラにクルーゼみたいなことを言っていたんです」と続けると、観客から「ラウは良い奴だったのか……!?」というコメントも。
それに対して福田監督は「ラウは最初からラストの感じを狙っていました。それに関しては、ラウとムウの声優はどっちをどっちにするか迷っていて。『どうしたい?』という相談を両澤(千晶)にしたところ、ラウを関 俊彦さんにやってもらいたい、ということで決まりました。多分そのころから(両澤さんも)ラストの感じを狙っていたんだと思います」と語る。
仲プロデューサーが「すごいお話が出てきてしまいました……」と漏らすと、会場からも大きな拍手が湧き上がった。
Q.まだ話されていない両澤千晶さんと「SEEDシリーズ」のお話を聞きたいです。
福田監督:ガンダムシリーズの作品は企画の段階からある程度方向性が決まってしまうところがあります。その中で何を描いていくのか、というところがスタッフのクリエイティビティにかかっていて、そういった部分をかなり両澤が担っていたとおもいます。ドラマの部分を両澤が作って、僕は戦闘や旅の構図を作っていました。しょっちゅう喧嘩もしていましたね(笑)。
Q.シンがジャスティスに乗る、と決めたタイミングはいつなんでしょうか?
福田監督:今書いています!
仲プロデューサー:今後発表する機会があれば、そこで描写されている可能性があるということですので、ご期待ください。
Q.監督は制作中・公開後も本作を何度も観られていると思いますが、今だからこそ変えてみたい箇所などはありますか?
福田監督:それを言ってしまうと、作り直したいになっちゃいますね(笑)。気になるところや間違いを山程見つけているんですが、映画館でのお客さんの良い反応を見ると「まあいいかぁ」と思えます。その繰り返しですね。
Q.本作では、『SEED DESTINY』に登場しなかったサイとカズイが再登場しました。本作での2人のキャラクター性について知りたいです。
福田監督:サイは外交官の息子かなにかだったと思うので、学校を卒業して、政治の世界に入っているんだと思います。カズイは戦争とは関係のないところで生きていきたい、ということで一般人として生きています。
Q.パーティーのシーンでピラフを食べている目隠しの人は誰かの変装なのでしょうか?
福田監督:意味深に見えるかもですが、王宮で宮女をやっている人ですね。
パーティーのシーンについては、仲プロデューサーからも「アニメーターさんがアドリブで芝居をちゃんと入れてくれた結果、目立ったのかもですね」と補足があった。
同シーンでのシンについて、福田監督から「美味しそうにピラフを食べてましたね。ああいう場でガバガバ食うのは新人ですよね(笑)」というコメントも。仲プロデューサーからの「可愛かったですけどね?」に対しても「いやぁ彼女がいるのにあれ?って感じ(笑)」と冗談めかして話すと会場は和やかな笑いにつつまれた。
福田監督:ガンダムシリーズの作品は企画の段階からある程度方向性が決まってしまうところがあります。その中で何を描いていくのか、というところがスタッフのクリエイティビティにかかっていて、そういった部分をかなり両澤が担っていたとおもいます。ドラマの部分を両澤が作って、僕は戦闘や旅の構図を作っていました。しょっちゅう喧嘩もしていましたね(笑)。
Q.シンがジャスティスに乗る、と決めたタイミングはいつなんでしょうか?
福田監督:今書いています!
仲プロデューサー:今後発表する機会があれば、そこで描写されている可能性があるということですので、ご期待ください。
Q.監督は制作中・公開後も本作を何度も観られていると思いますが、今だからこそ変えてみたい箇所などはありますか?
福田監督:それを言ってしまうと、作り直したいになっちゃいますね(笑)。気になるところや間違いを山程見つけているんですが、映画館でのお客さんの良い反応を見ると「まあいいかぁ」と思えます。その繰り返しですね。
Q.本作では、『SEED DESTINY』に登場しなかったサイとカズイが再登場しました。本作での2人のキャラクター性について知りたいです。
福田監督:サイは外交官の息子かなにかだったと思うので、学校を卒業して、政治の世界に入っているんだと思います。カズイは戦争とは関係のないところで生きていきたい、ということで一般人として生きています。
Q.パーティーのシーンでピラフを食べている目隠しの人は誰かの変装なのでしょうか?
福田監督:意味深に見えるかもですが、王宮で宮女をやっている人ですね。
パーティーのシーンについては、仲プロデューサーからも「アニメーターさんがアドリブで芝居をちゃんと入れてくれた結果、目立ったのかもですね」と補足があった。
同シーンでのシンについて、福田監督から「美味しそうにピラフを食べてましたね。ああいう場でガバガバ食うのは新人ですよね(笑)」というコメントも。仲プロデューサーからの「可愛かったですけどね?」に対しても「いやぁ彼女がいるのにあれ?って感じ(笑)」と冗談めかして話すと会場は和やかな笑いにつつまれた。
イベントの最後に、福田監督から挨拶があった。
「こんなに長い期間、多くの方に何度も観てもらえて、もう何回観ましたか?と聞くのが怖いくらいです(笑)。ファンのみなさんの熱量に圧倒されています。なかなかできる経験ではないので、僕自身もこの体験を非常に楽しんでいます」「まだまだ(上映を)やるからね?コナンを観に行ってもいいけど、その帰りにもう一回くらい『SEED FREEDOM』を観てね(笑)」とファンへの感謝とさらなるヒットへの期待を話し、大盛りあがりとなったイベントは幕を下ろした。
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は全国の劇場で大ヒット上映中。4月23日(火)には、東京・新宿ピカデリーで「大ヒット御礼スタッフトーク上映会第3弾」も実施される。福田監督に加え、メカニカルアニメーションディレクターの重田 智さんも登壇し、ここでしか聞けないトークを展開予定となっているので、ぜひ足を運んでみよう。
「こんなに長い期間、多くの方に何度も観てもらえて、もう何回観ましたか?と聞くのが怖いくらいです(笑)。ファンのみなさんの熱量に圧倒されています。なかなかできる経験ではないので、僕自身もこの体験を非常に楽しんでいます」「まだまだ(上映を)やるからね?コナンを観に行ってもいいけど、その帰りにもう一回くらい『SEED FREEDOM』を観てね(笑)」とファンへの感謝とさらなるヒットへの期待を話し、大盛りあがりとなったイベントは幕を下ろした。
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は全国の劇場で大ヒット上映中。4月23日(火)には、東京・新宿ピカデリーで「大ヒット御礼スタッフトーク上映会第3弾」も実施される。福田監督に加え、メカニカルアニメーションディレクターの重田 智さんも登壇し、ここでしか聞けないトークを展開予定となっているので、ぜひ足を運んでみよう。
(ガンダムインフォ編集部)
「大ヒット御礼スタッフトーク上映会第3弾」はチケット好評発売中!
【日時】
2024年4月23日(火)18:30の回上映後
【登壇者】
・福田己津央(監督)
・重田 智(メカニカルアニメーションディレクター)
※予定
※登壇者は予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。
【会場】
新宿ピカデリー
(東京都新宿区新宿3-15-15)
【チケット料金】
全席指定料金2,200円均一
※ムビチケ使用不可
※各種招待券・無料鑑賞券等はご利用いただけません。
【チケット販売】
インターネット先行販売:2024年4月17日(水)0:00~※SMT Members会員・非会員とも
劇場窓口販売(残席がある場合のみ):2024年4月17日(水)劇場OPEN~
2024年4月23日(火)18:30の回上映後
【登壇者】
・福田己津央(監督)
・重田 智(メカニカルアニメーションディレクター)
※予定
※登壇者は予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。
【会場】
新宿ピカデリー
(東京都新宿区新宿3-15-15)
【チケット料金】
全席指定料金2,200円均一
※ムビチケ使用不可
※各種招待券・無料鑑賞券等はご利用いただけません。
【チケット販売】
インターネット先行販売:2024年4月17日(水)0:00~※SMT Members会員・非会員とも
劇場窓口販売(残席がある場合のみ):2024年4月17日(水)劇場OPEN~
『機動戦⼠ガンダムSEED FREEDOM』大ヒット御礼ティーチイン上映会
開催日:2024年4月18日(木)
会場:新宿ピカデリー(新宿区新宿3丁⽬15-15)
開催日:2024年4月18日(木)
会場:新宿ピカデリー(新宿区新宿3丁⽬15-15)
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