2009年6月19日 (金)
小説『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』ストーリーダイジェスト 第5巻「ラプラスの亡霊」
ユニコーンが次に示した座標、そこは宇宙世紀始まりの地だった。 バナージは力を持つ者としての責任をダグザから知る。
小説『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』 完結記念!
ストーリーダイジェスト第5弾! 第5巻「ラプラスの亡霊」
ユニコーンが次に示した座標、そこは宇宙世紀始まりの地だった。
バナージは力を持つ者としての責任をダグザから知る。
ストーリーダイジェスト第5弾! 第5巻「ラプラスの亡霊」
ユニコーンが次に示した座標、そこは宇宙世紀始まりの地だった。
バナージは力を持つ者としての責任をダグザから知る。
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機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 第5巻「ラプラスの亡霊」 福井晴敏 著 キャラクターデザイン 安彦良和 挿絵 虎哉孝征 メカニックデザイン カトキハジメ 原案 矢立肇・富野由悠季 定価 672円(税込) B6判 角川書店刊 |
<パラオ>
攻略戦から2日が経過。疲労困憊のネェル・アーガマに、さらなる任務が言い渡される。それはラプラス・プログラムが開示した指定座標宙域を調査することだった。「箱」へ導くラプラス・プログラムを搭載したユニコーンガンダム。だが、システムに飲み込まれ、殺戮マシーンの一部と化してしまったバナージはもう二度とユニコーンに乗らないことを決意する。クシャトリヤに乗ったマリーダを一方的に蹂躙し、瀕死の重傷を負わせてしまった。その後悔がユニコーンとそれを託した父カーディアスに疑念と恐れを抱かせる。
地球をめざしたオードリー(ミネバ)は、リディの故郷であるアトランタの地に降り立っていた。リディは、地球連邦政府初代首相リカルド・マーセナスの子孫にあたり、父ローナンは現在も多大な影響力をもつ政治家であった。オードリーは、「箱」をめぐる争いを終息させるようローナンに働きかけるのが目的だった。だがリディは父の口からマーセナス家直系にだけ伝えられてきた、「箱」にまつわる真実を知ることになる。マーセナス家にかけられた「箱」の呪いを知ったリディは、オードリーをこの地へ連れてきてしまったことを後悔する。 ユニコーンへの搭乗を拒んでいたバナージを、エコーズの隊長ダグザは責任を果たせと諭す。望む望まざるとにかかわらず、バナージはユニコーンに乗った瞬間から、敵味方の運命に大きく介在する力を得ているというのだ。その責任の取り方もわからないまま、ダグザとともにユニコーンで指定座標へ向かうバナージ。そのポイントとは、宇宙世紀の始まり、首相官邸 <ラプラス> 。地球の低軌道上を周回する <ラプラス> の史跡に到達したユニコーンを待っていたのは、初代首相リカルドの“声”だった。ユニコーン自体から発信されるリカルドの演説が、バナージの意識奥深くに浸透し、ユニコーンのサイコフレームが赤い輝きを発しはじめる。そのタイミングをはかったかのように「袖付き」の強襲が始まった。フロンタルは、NT-Dシステムをトレースできるサイコモニターをユニコーンへ密かに設置していたのだ。襲来する赤いMSシナンジュ。ジンネマンたちガランシェールの部隊も出撃し、敵も味方も知るバナージは、以前のように本気で戦うことができないでいた。ダグザは自分の役割を果たすためにと、ユニコーンから降りる。自分で自分を決められるたったひとつの部品“心”をなくすなと、バナージにことばを残して。 ラプラス> ラプラス> パラオ> |
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重症を負い、ネェル・アーガマに収容されたマリーダ。NT-Dシステムに心を食われ、ユニコーンを暴走させた結果だと、バナージは悔恨の情にとらわれる。ユニコーンを恐れ、父への疑念がバナージを萎縮させていく。 |
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回廊に並ぶ歴代マーセナス家当主の肖像画が、オードリーを連邦に入り込んだ“異物”として敵意を押しつけてくる。歴代当主は、地球連邦の礎として「箱」の秘密を守りながらも囚われつづけてきた。 |
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リディは父ローナンから代々マーセナス家が守ってきた「箱」の真実を知らされる。それは「箱」にかけられた呪いのごとくリディを縛っていく。彼は喪失と絶望から逃れようと、オードリーを抱き寄せる。 |
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首相官邸 <ラプラス> の宙域に到達したユニコーンから、初代首相リカルド・マーセナスの“声”が響きはじめた。その声にバナージの心は引き込まれていく。そのときダグザはサイコフレームの赤い輝きを見る。 ラプラス> |
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デストロイモードを解放し、重力の井戸に落ちながらもバナージはフロンタルと刃を交わす。極限の中、バナージの放ったビームマグナムがギルボアのギラ・ズールを貫く。その瞬間、バナージは奈落に落ちていった。 |
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【シナンジュ】 フル・フロンタルの搭乗機。高機動性を特徴にもつ点ではユニコーンと特性を同じくする。首相官邸 <ラプラス> 宙域での対ユニコーン戦で、地球の重力に引き込まれながらもその高機動性をいかんなく発揮していた。 ラプラス> |
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【ダグザ・マックール】 連邦軍内でも恐れられる特殊部隊エコーズの隊司令。無慈悲・卑劣とも取れる行動は、大人としての責任を愚直なまでに果たそうとする覚悟の表われなのだろう。ダグザは、バナージに身をもってそれを示そうとする。 |
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