福井晴敏が渾身の筆で紡ぎ出す新たなる宇宙世紀のガンダム!
月刊ガンダムエース(角川書店)に好評連載中の「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」単行本第4巻発売に備えて、第1巻~第3巻までのストーリーをダイジェストで掲載!
■第3巻「赤い彗星」
ユニコーンガンダムの恐るべき機動性で「袖付き」のモビルスーツを退けたバナージだったが、許容以上の負荷をその身に受け、意識を失ってしまう。 バナージは、ユニコーンとともにネェル・アーガマに収容されるが、艦に保護されたのは彼だけではなかった。艦内には同級生のタクヤ、ミコット、そしてオードリーの姿が……。ネェル・アーガマはロンド・ベル隊所属の艦であり、マンハンター部隊エコーズ、さらには アナハイム・エレクトロニクスの幹部アルベルトまでも乗艦していた。ユニコーンのパイロットとして登録されてしまった自分とカーディアスの関係、何よりオードリーがネオ・ジオン側の人間と知るバナージにとって、そこは味方の艦ではなかった。
艦内で密かに オードリーと再会したバナージは、彼女から「ラプラスの箱」に関すること──カーディアス、ビスト財団、ユニコーンについて聞かされる。地球連邦にも「袖付き」にも「箱」の鍵であるユニコーンを渡してはならない。そう主張するオードリーは、艦からユニコーンをもちだそうと言うのだ。そんな彼女にバナージは違和感を覚える。すれ違う2人の意識。
バナージとオードリー、ユニコーンという「異物」を抱えたネェル・アーガマはコロニーの残骸に艦を潜め、救援を待っていた。だが「箱」を諦めていない「袖付き」は追撃を開始する。 「袖付き」の旗艦レウルーラから放たれる対艦長距離ミサイルに紛れ、1機のモビルスーツが、ネェル・アーガマに接近しつつあった。驚異的な速度でデブリをかいくぐり、しなやかに宇宙をとぶ 赤いモビルスーツ。この「シナンジュ」を操る男こそ、「赤い彗星の再来」と呼ばれるフル・フロンタルであった。シナンジュ1機に反撃の突破口さえ見えない。フロンタルは、艦を沈めてからユニコーンを回収する魂胆らしく、容赦のない攻撃に艦が激震する。艦の命運も尽きようとしたとき、無線から敵機へ向けて呼びかける声が発せられ、続いて( 本艦はザビ家の遺児、ミネバ・ラオ・ザビを捕虜にしている)と信じがたい事実が告げられた。通信モニターに映っていたのは、オードリー・バーン。オードリーがジオンの忘れ形見。彼女の正体がエコーズのダグザ・マックールに発覚し、「箱」と艦を守るため、フロンタルとの交渉の材料にされてしまったのだ。フロンタルは交渉には応じず、ネェル・アーガマ撃沈の意志を無線で伝える。
「彼女を救い出すには、世界の重荷を引き受ける覚悟がいる」
父が最期に遺したことばを痛感したバナージは、再度ユニコーンに乗る決意をする。赤いモビルスーツと対峙するべく、白亜の機体が宇宙を駆け出した。
月刊ガンダムエース(角川書店)に好評連載中の「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」単行本第4巻発売に備えて、第1巻~第3巻までのストーリーをダイジェストで掲載!
機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 第3巻「赤い彗星」 福井晴敏 著 キャラクターデザイン・挿絵 安彦良和 メカニックデザイン カトキハジメ 原案 矢立肇・富野由悠季 定価 672円(税込) B6判 角川書店刊 |
■第3巻「赤い彗星」
ユニコーンガンダムの恐るべき機動性で「袖付き」のモビルスーツを退けたバナージだったが、許容以上の負荷をその身に受け、意識を失ってしまう。 バナージは、ユニコーンとともにネェル・アーガマに収容されるが、艦に保護されたのは彼だけではなかった。艦内には同級生のタクヤ、ミコット、そしてオードリーの姿が……。ネェル・アーガマはロンド・ベル隊所属の艦であり、マンハンター部隊エコーズ、さらには アナハイム・エレクトロニクスの幹部アルベルトまでも乗艦していた。ユニコーンのパイロットとして登録されてしまった自分とカーディアスの関係、何よりオードリーがネオ・ジオン側の人間と知るバナージにとって、そこは味方の艦ではなかった。
艦内で密かに オードリーと再会したバナージは、彼女から「ラプラスの箱」に関すること──カーディアス、ビスト財団、ユニコーンについて聞かされる。地球連邦にも「袖付き」にも「箱」の鍵であるユニコーンを渡してはならない。そう主張するオードリーは、艦からユニコーンをもちだそうと言うのだ。そんな彼女にバナージは違和感を覚える。すれ違う2人の意識。
バナージとオードリー、ユニコーンという「異物」を抱えたネェル・アーガマはコロニーの残骸に艦を潜め、救援を待っていた。だが「箱」を諦めていない「袖付き」は追撃を開始する。 「袖付き」の旗艦レウルーラから放たれる対艦長距離ミサイルに紛れ、1機のモビルスーツが、ネェル・アーガマに接近しつつあった。驚異的な速度でデブリをかいくぐり、しなやかに宇宙をとぶ 赤いモビルスーツ。この「シナンジュ」を操る男こそ、「赤い彗星の再来」と呼ばれるフル・フロンタルであった。シナンジュ1機に反撃の突破口さえ見えない。フロンタルは、艦を沈めてからユニコーンを回収する魂胆らしく、容赦のない攻撃に艦が激震する。艦の命運も尽きようとしたとき、無線から敵機へ向けて呼びかける声が発せられ、続いて( 本艦はザビ家の遺児、ミネバ・ラオ・ザビを捕虜にしている)と信じがたい事実が告げられた。通信モニターに映っていたのは、オードリー・バーン。オードリーがジオンの忘れ形見。彼女の正体がエコーズのダグザ・マックールに発覚し、「箱」と艦を守るため、フロンタルとの交渉の材料にされてしまったのだ。フロンタルは交渉には応じず、ネェル・アーガマ撃沈の意志を無線で伝える。
「彼女を救い出すには、世界の重荷を引き受ける覚悟がいる」
父が最期に遺したことばを痛感したバナージは、再度ユニコーンに乗る決意をする。赤いモビルスーツと対峙するべく、白亜の機体が宇宙を駆け出した。
ユニコーンとともにネェル・アーガマに収容されたバナージは、艦の中でオードリーと再会する。だが、彼女にとってここは敵地のただ中にほかならない。艦でのオードリーに、
<インダストリアル7>で感じた共振はなかった。立場に縛られる人間の物言いでしかなかった。< div>
インダストリアル7>で感じた共振はなかった。立場に縛られる人間の物言いでしかなかった。<>
「袖付き」の旗艦であるレウルーラ艦内では、アンジェロほか親衛隊の面々がすでに出撃準備を整えていた。
敵に艦の位置を知られてしまったネェル・アーガマは、レーダー圏外から大型ミサイルの攻撃を受ける。残骸に隠れていた艦は大量の瓦礫を受け、激震が船体を揺らす。クルーは何度も天井と床の間を跳ね回った。
飛び石の要領で進路上のデブリを蹴り、さらに加速度を増して接近するシナンジュ。赤い彗星の再来か?
遠方で待機したまま、シナンジュの機影を幻視するアンジェロはしびれるような感覚にとらわれていた。
飛び石の要領で進路上のデブリを蹴り、さらに加速度を増して接近するシナンジュ。赤い彗星の再来か?
遠方で待機したまま、シナンジュの機影を幻視するアンジェロはしびれるような感覚にとらわれていた。
オードリーの素性をミコットがダグザに洩らしてしまう。
交渉のための人質として、差し出されたオードリー=ミネバ。だがフロンタルには通じず、逆に要求を突きつけられる。
交渉のための人質として、差し出されたオードリー=ミネバ。だがフロンタルには通じず、逆に要求を突きつけられる。
オードリーと世界の重みを引き受ける覚悟を込めて、バナージはビーム・マグナムのトリガーを引き絞った。意識と機体をシンクロさせ、ガンダムへと変身する。ユニコーンとシナンジュのビーム・サーベルがスパークする。
ガンダムインフォ編集部
インダストリアル7>で感じた共振はなかった。立場に縛られる人間の物言いでしかなかった。<>
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