福井晴敏が渾身の筆で紡ぎ出す新たなる宇宙世紀のガンダム!
月刊ガンダムエース(角川書店)に好評連載中の「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」単行本第4巻発売に備えて、第1巻~第3巻までのストーリーをダイジェストで掲載!
■第2巻「ユニコーンの日(下)」
最初は偶然から、そして二度目はみずからの意志で、 バナージ・リンクスは謎の少女オードリー・バーンを助ける。常に孤独を感じていたバナージは、彼女がもつエメラルドの瞳の底に、同調できる何かを見つける。しかし、ビスト財団の屋敷で、カーディアス・ビストとの対面を果たしたオードリーは、バナージを一方的に拒絶する。取り残されたバナージは、ひとり日常に戻っていく。そこはもはや彼にとって空疎な場でしかなかった。
オードリーはカーディアスに、「袖付き」への「ラプラスの箱」譲渡を思い留まるよう説得する。 オードリーにとっては同胞であるはずの「袖付き」。だが現在の首領であるフル・フロンタルに「箱」を渡すのは、危険すぎると判断していたのだ。オードリーの身を挺しての説得も聞き届けられず、「箱」譲渡のための会合は、始められた。会合の席には、偽装貨物船ガランシェール船長、スベロア・ジンネマンの姿があった。
同じころ、「箱」の流出を阻止するため、 地球連邦軍ロンド・ベル隊所属の強襲揚陸艦ネェル・アーガマが、コロニーの外壁を隔てた真空の空間で作戦を開始していた。すでにコロニー内にはマンハンター部隊の悪名をもつ連邦宇宙軍特殊作戦群「エコーズ」が侵入。「箱」の確保に乗りだす。コロニーの中と外で戦闘となり、「箱」の譲渡は失敗。対処を余儀なくされるカーディアスとジンネマン。連邦軍と「袖付き」のモビルスーツがバナージのいる街にも飛来し、爆音とビームの粒子を撒き散らしていた。 日常の場が一変、惨劇の場となる。バナージはオードリーの身を案じ、彼女のもとへと悪夢のような光景の中を走るうち、彼は一体のマシーンを発見する。 人型で一本の逞しい角を生やしたそれは、今朝方、ガラス越しに見たモビルスーツであった。
白亜のモビルスーツが2人の間にあった糸をたぐり寄せたのか。バナージとカーディアスは、立ち上る炎の中で再会する。 銃弾を受け、瀕死のカーディアスから、バナージは驚愕の真実を知る。今、目の前で血を流している男こそが実の父であることを。カーディアスも、再会した息子の中に「可能性」を見いだす。このめぐり合わせを受け止めたカーディアスは、この 白亜のモビルスーツ「ユニコーン」の乗り手としてバナージを選び、炎の中に消えていった。業火の中、「ラプラスの箱」の鍵となる ユニコーンは赤い輝きを発し覚醒していく--凶暴なる力を宿した「ガンダム」に。
月刊ガンダムエース(角川書店)に好評連載中の「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」単行本第4巻発売に備えて、第1巻~第3巻までのストーリーをダイジェストで掲載!
機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 第2巻「ユニコーンの日(下)」 福井晴敏 著 キャラクターデザイン・挿絵 安彦良和 メカニックデザイン カトキハジメ 原案 矢立肇・富野由悠季 定価 672円(税込) B6判 角川書店刊 |
■第2巻「ユニコーンの日(下)」
最初は偶然から、そして二度目はみずからの意志で、 バナージ・リンクスは謎の少女オードリー・バーンを助ける。常に孤独を感じていたバナージは、彼女がもつエメラルドの瞳の底に、同調できる何かを見つける。しかし、ビスト財団の屋敷で、カーディアス・ビストとの対面を果たしたオードリーは、バナージを一方的に拒絶する。取り残されたバナージは、ひとり日常に戻っていく。そこはもはや彼にとって空疎な場でしかなかった。
オードリーはカーディアスに、「袖付き」への「ラプラスの箱」譲渡を思い留まるよう説得する。 オードリーにとっては同胞であるはずの「袖付き」。だが現在の首領であるフル・フロンタルに「箱」を渡すのは、危険すぎると判断していたのだ。オードリーの身を挺しての説得も聞き届けられず、「箱」譲渡のための会合は、始められた。会合の席には、偽装貨物船ガランシェール船長、スベロア・ジンネマンの姿があった。
同じころ、「箱」の流出を阻止するため、 地球連邦軍ロンド・ベル隊所属の強襲揚陸艦ネェル・アーガマが、コロニーの外壁を隔てた真空の空間で作戦を開始していた。すでにコロニー内にはマンハンター部隊の悪名をもつ連邦宇宙軍特殊作戦群「エコーズ」が侵入。「箱」の確保に乗りだす。コロニーの中と外で戦闘となり、「箱」の譲渡は失敗。対処を余儀なくされるカーディアスとジンネマン。連邦軍と「袖付き」のモビルスーツがバナージのいる街にも飛来し、爆音とビームの粒子を撒き散らしていた。 日常の場が一変、惨劇の場となる。バナージはオードリーの身を案じ、彼女のもとへと悪夢のような光景の中を走るうち、彼は一体のマシーンを発見する。 人型で一本の逞しい角を生やしたそれは、今朝方、ガラス越しに見たモビルスーツであった。
白亜のモビルスーツが2人の間にあった糸をたぐり寄せたのか。バナージとカーディアスは、立ち上る炎の中で再会する。 銃弾を受け、瀕死のカーディアスから、バナージは驚愕の真実を知る。今、目の前で血を流している男こそが実の父であることを。カーディアスも、再会した息子の中に「可能性」を見いだす。このめぐり合わせを受け止めたカーディアスは、この 白亜のモビルスーツ「ユニコーン」の乗り手としてバナージを選び、炎の中に消えていった。業火の中、「ラプラスの箱」の鍵となる ユニコーンは赤い輝きを発し覚醒していく--凶暴なる力を宿した「ガンダム」に。
マンハンター部隊「エコーズ」が、「ラプラスの箱」流出の阻止、並びに確保を目的とした作戦を開始する。彼らがめざすのは「ラプラスの箱」ただひとつ。
ネェル・アーガマのモビルスーツ部隊も<インダストリアル7>に向け出動する。その中にリディ・マーセナスのリゼルもいた。
強化人間マリーダ・クルスの操るクシャトリヤ1機に、翻弄されるネェル・アーガマのモビルスーツ部隊。エコーズ部隊のモビルスーツ・ロトもコロニー内で応戦する。ふいの戦闘に対処する術もなく逃げまどう住民たち。
ネェル・アーガマのモビルスーツ部隊も<インダストリアル7>に向け出動する。その中にリディ・マーセナスのリゼルもいた。
強化人間マリーダ・クルスの操るクシャトリヤ1機に、翻弄されるネェル・アーガマのモビルスーツ部隊。エコーズ部隊のモビルスーツ・ロトもコロニー内で応戦する。ふいの戦闘に対処する術もなく逃げまどう住民たち。
オードリーと別れたバナージは、もはや日常のよどんだ空気になじむことができないでいた。混乱の中、タクヤとミコットも連れだってオードリーの救助に向かうバナージ。だが、戦闘の余波が生身の体を襲う。
体中を拘束された白いモビルスーツに流れ着くバナージ。引き寄せられるようにコクピットに入っていく。そこで再びカーディアスと出会い真実を知る……。
カーディアスが実の父。ふいに訪れた再会と、別れ。爆発の炎に消える刹那、バナージは叫んでいた。「父さん!」
カーディアスが実の父。ふいに訪れた再会と、別れ。爆発の炎に消える刹那、バナージは叫んでいた。「父さん!」
起動したユニコーンは、赤い燐光を体中からきらめかせ、V字アンテナと2つのカメラアイを出現させた。「ガンダム」と呼ばれる姿に「変身」したユニコーンは、驚異的な機動力でマリーダのクシャトリヤを圧倒する。
ジンネマンから「箱」の動向と「ガンダム」の報告を受けたフロンタルは、仮面の下にある口元をゆるめた。
ガンダムインフォ編集部
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