2012年8月15日 (水)
ガンダムのお約束 ~その18~『SDガンダム【その2】』
”ガンダムってなんだ!?“ という素朴な疑問(?)に答えるガンダム超初心者「限定」のゆるコラム、第18回!
ガンダム界のストーンヘンジと巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)。
第18回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その18~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、 第5回は「MSV」、 第6回は「ザク」と「ジム」、 第7回は「装備」と「換装」、 第8回は「モビルスーツの進化と発展(例)」、 第9回は「女性キャラクター(『機動戦士ガンダム』編)、 第10回回は「兄貴キャラクター」、 第11回は「水陸両用MS(モビルスーツ)」、 第12回は「おじさまキャラクター」、第13回は 「ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その1」、 第14回は「ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その2」、 第15回は「ガンダムのプラモデル(通称:ガンプラ)・その1」、 第16回は「ガンダムのプラモデル(通称:ガンプラ)・その2」、 第17回は「SDガンダム・その1」について触れてきましたが、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
1985年にガシャポンの玩具として登場以来、『SD』(スーパーディフォルメ)ならではのカワイイキャラクターとパワーあふれる内容で本家ガンダムシリーズと並んで支持を集め続けている『SDガンダム』シリーズ。
前回(第17回)は『SDガンダム』の誕生とプラモデルのBB戦士、そしてその世界の大まかな流れについてご紹介しましたが、第18回の「SDガンダム・その2」は、本編と並んで人気のある『SDガンダム』の映像作品についてちょっとだけご紹介しちゃいます~!
その1
SDガンダムといえば、ガンダムならではの濃い(!)パロディとユニークなキャラ&ストーリーが楽しめるのがお約束!?
まず最初の作品は1988年3月に公開された『機動戦士SDガンダムMK-I』です。記念すべき『SDガンダム』初のアニメ-ション作品となったこの作品は、もともとOVA(オリジナルビデオアニメーション)として企画されていたんですが、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の併映作品として第一部「激闘編」と第二部「休日編」が劇場で公開されました(第三部を含むOVAとして同年5月に発売)。1985年のガシャポン玩具から始まって、この1988年にはすでに大ブームとなっていた『SDガンダム』でしたが、言ってみればこの作品の登場で人気を不動のものにしたんですね~!
当初、本家ガンダムシリーズのパロディ版を作ってみよう!(公式パロディ)ということで作られたこの『SDガンダム』のアニメーションは、制作スタッフはもとより声優も本家と同じ(!?)という豪華さとクオリティ、そして全編にあふれるノリと勢いのよさで瞬く間に大評判になりました~。
気になるお話の内容はというと……。
『第一部・激闘編 ガンダム大地に立てるか!?』では、本編でおなじみのMS(モビルスーツ)たちが次から次へとSDキャラになって登場。ハエ叩きを振り回して戦う迫力の戦闘シーン(!?)や、なんともびみょーな雰囲気の“アイキャーッチ!”の連続攻撃に、亡霊キャラとなったララァも思わず刻が見えなくなってしまうほど(笑)。と、まぁ、今では貴重ともいえるのんびりのほほんとした80年代風アニメの感覚が逆にすごく新鮮でハマってしまいそうです~。
『第二部・休日編 ジオン・ホテルの脅威? ガンダム・ペンション破壊命令!!』は、ガンダム、Ζ、ΖΖそれぞれの巨大な顔型(?)をした大きな3つのペンションが互いにライバルとなって激しくお客の誘致をするお話。遊びに来たガンダムギャルズ(←もちろんSD版女性キャラ)を取り合うアムロ、カミーユ、ジュドー。3人の激しい客引き合戦のせいで、近くの老舗ジオンホテルは経営難に。シャアとジオンのMSたちはどんな作戦でお客をガンダムペンションから取り戻そうとするのか……。もはやガンダムの世界を遠く離れて独自のギャグワールドに突入していく様に思わず引き込まれていってしまいます。なんと女性キャラのシャワーシーンや水着もあるよ!(←SDキャラだけど)。単に楽しいパーティを嫉妬から邪魔するだけのシャア率いるジオン軍団とのバトルは一瞬リアル頭身っぽい!? と思わせてすぐにSDに戻っちゃうユルさ。でもそこが良い(! )んですね~。
『第三部・決戦編 SDオリンピック! スタジアム・笑いに染めて』は、おなじくガンダム、Ζ、ZZのキャラクター(人間+MS)総登場で行われる大競技大会の模様をお届け。ビームサーベルで点灯後、一人“燃え上がる”ガンダムから始まって、シャアの公平な解説(?)付きで行われる各競技は短距離走、砲丸投げ(投げるボールはもちろんハロ!)、いったいどういうコースなんだと突っ込みを入れたくなってしまうサバイバルマラソンなどなど。華麗な美を競う新体操会場ではセイラさんの完璧な演技に続いてジオン国立バレエ養成所出身(!?)のギャル化したアッグガイ(リボン付き)が演技を披露してお客の怒りはMAXに……といった先のまったく読めない怒濤の展開に。本編のパロディという枠をもさくっと飛び越えて、SDキャラクターが画面狭しと走り回る愉快で楽しい作品になってます。
第1作目『機動戦士SDガンダムMK-I』の人気を受けて作られたのが1989年6月に発売されたOVA『機動戦士SDガンダムMK-II』。これには『転がるコロニー事件』、『元祖 ガンダム名場面集』、『厳蛇武(ガンダム)伝説』の三本を収録してます。
『転がるコロニー事件』は「宇宙コロニー 趣楽」で行われているアヤしい舞台を見に来たSDキャラたちがこれまた上へ下へと大暴れするお話。ゴージャスなショーに興奮する(?)ガンダムやSD女性陣によるセクシーステージ(←死霊の盆踊り?)などポッピン・ウッフンな謎の見どころもいっぱいです(笑)。
『元祖 ガンダム名場面集』はガンダムシリーズのサブタイトルをひたすらダジャレでイジるという大胆すぎる内容で、ガンダムを知らない人にもばっちりと楽しめるものになっております(!?)。
『厳蛇武(ガンダム)伝説』は囚われの姫を救うため、剣士アムロ、魔術師カミーユ、こそ泥ジュドーの3人の勇者が、国王の命によりジオン山に住む大魔王シャアの討伐に出かけるというオリジナルストーリー。
古き良き時代のRPGゲームを彷彿とさせるノリに「さらわれた→皿割れた」などの脱力系ダジャレがぴったりマッチして、ほわ~んとした幸福感でいっぱいになれることうけあいです~(笑)。
前2作の大ヒットでアニメ『SDガンダム』の人気も最高に盛り上がっていた1989年、劇場用作品として第3作目の『機動戦士SDガンダムの逆襲』が公開されました。
『嵐を呼ぶ学園祭』はゼータ女学園の生徒会長ハマーンとニューボーイズスクールの生徒会長シャア、そして両上流階級学校共同の学園祭をぶち壊すべく、逆襲学園の不良少年軍団・アムロ一味が乗り込んできた! というとっても破天荒な内容。劇中、講堂で歌っている軽音部の歌の多くはそのままサントラCDに収録されて、声優によるイメージソングやキャラソングの先駆け的な役割も果たしたと言われてます~。
『SD戦国伝 暴終空城の章』は鎧兜を着た“武者”ガンダムのプラモデルで人気を集めていた『SD戦国伝』初のアニメ化作品。頑駄無軍団VS闇軍団の勢力地争い、その333年に一度出現するという暴終空(ア・バオア・クー?)城での迫力ある最終決戦をSDならではのタッチでコミカルに描いてます。
OVA第3作目の作品となる『機動戦士SDガンダムMK-III』は1990年3月に発売。
『宇宙の神秘 大作戦』は大宇宙に広がるさまざまな「神秘」をコレクションする宇宙泥棒シャアと宇宙レンジャーのアーガマ号が追いかけっこをする物語。
『SD戦国伝 頭虫邸の忍者合戦』は難攻不落の巨大カラクリ屋敷頭虫邸(闇将軍の城)に忍び込もうと隠密頑駄無が活躍するお話。『SD戦国伝 天、地、真、理の巻』は頑駄無五人と殺駆三兄弟の戦いの日々を描いた短編(スーパーリミテッド)アニメ4本という内容です(←天、地、真、理の意味が気になる人はお父さんやお爺ちゃんに聞いてみよう!)。
第4弾となる『機動戦士SDガンダムMK-IV』は1990年9月に発売されたOVA作品です。
『夢のマロン社 宇宙の旅』は観光会社「夢のロマン社」のお客を騙してツアーに参加させようとする貧乏観光会社「夢のマロン社」の添乗員アッガイが、一見純朴そうだけど妙に疑い深いνガンダムや個性あふれる(!?)MSたちをごまかしてツアーに出てはみたものの、モーレツ女社長のキュベレイ(←赤いハイヒールと叫び声がコワいっす~)が運転するおんぼろ宇宙船がリアルMSの世界に転移してしまって……というコメディタッチのお話。実は(通もうなる?)本編でも描かれたことがないようなマニアックで珍しい設定やシーン(レアなMSやジャブローから垂直発射される連邦の軍艦など)を見ることができるのもポイントですね~。
シリーズの第5弾『機動戦士SDガンダムMK-V』は1990年10月にOVAとして発売された作品です。『運び屋 リ・ガズィの奇跡』は、世界一高価なサイコツー観音を美術館から移送する仕事を依頼された運び屋リ・ガズィが途中、観音を狙う盗賊や強盗たちの襲撃を次々とかわしていく王道アクション巨編。
『SD戦国伝 頑駄無五人衆のもののけ退治』は、もののけに怯えて無人となった邪武楼の町に隠されたカラクリと闇将軍の企みを打ち砕くために活躍する頑駄無五人衆のお話。
『SDガンダム ピキリエンタポーレス』は埴輪のような(粘土細工?)キャラクターが、SDガンダムワールド誕生以前の原始世界で不思議な言葉(?)を使って会話をし、共同作業をするという癒やし系の異色作。なぜかお餅のようにくた~っと柔らかい造形といい、SDキャラ同士の不思議な会話(?)といい、『SDガンダム』だからこそできる表現&自由度の限界に果敢に挑戦した前衛的(?)な作品です~。
と、いうことで、第18回は「SDガンダム・その2」として『SDガンダム』の人気を初期に盛り上げまくってくれた映像作品についてちょーっとだけ触れてみました!
次回は、独自の“SDワールド”を突き進んでいったその後の作品~最近のTVシリーズまでの『SDガンダム』の映像作品+αについてご紹介したいと思います~。
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
文/馬場絵麻
ガンダム界のストーンヘンジと巷で噂の“超々初心者向けガンダム入門・ゆるコラム”(!?)。
第18回目も引き続き『~ガンダムのお約束・その18~』についてお話ししたいと思います。
第1回では、ガンダムの「顔」と「カラーリング」、 第2回は「仮面の人」と「ハロ」。 第3回目では「宇宙世紀」、 第4回は「モビルスーツ」、 第5回は「MSV」、 第6回は「ザク」と「ジム」、 第7回は「装備」と「換装」、 第8回は「モビルスーツの進化と発展(例)」、 第9回は「女性キャラクター(『機動戦士ガンダム』編)、 第10回回は「兄貴キャラクター」、 第11回は「水陸両用MS(モビルスーツ)」、 第12回は「おじさまキャラクター」、第13回は 「ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その1」、 第14回は「ガンダムの主題歌(TVシリーズ編)・その2」、 第15回は「ガンダムのプラモデル(通称:ガンプラ)・その1」、 第16回は「ガンダムのプラモデル(通称:ガンプラ)・その2」、 第17回は「SDガンダム・その1」について触れてきましたが、今度もガンダムといえばやっぱこれでしょ! という「アレ」に関する事柄です。
1985年にガシャポンの玩具として登場以来、『SD』(スーパーディフォルメ)ならではのカワイイキャラクターとパワーあふれる内容で本家ガンダムシリーズと並んで支持を集め続けている『SDガンダム』シリーズ。
前回(第17回)は『SDガンダム』の誕生とプラモデルのBB戦士、そしてその世界の大まかな流れについてご紹介しましたが、第18回の「SDガンダム・その2」は、本編と並んで人気のある『SDガンダム』の映像作品についてちょっとだけご紹介しちゃいます~!
その1
SDガンダムといえば、ガンダムならではの濃い(!)パロディとユニークなキャラ&ストーリーが楽しめるのがお約束!?
まず最初の作品は1988年3月に公開された『機動戦士SDガンダムMK-I』です。記念すべき『SDガンダム』初のアニメ-ション作品となったこの作品は、もともとOVA(オリジナルビデオアニメーション)として企画されていたんですが、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の併映作品として第一部「激闘編」と第二部「休日編」が劇場で公開されました(第三部を含むOVAとして同年5月に発売)。1985年のガシャポン玩具から始まって、この1988年にはすでに大ブームとなっていた『SDガンダム』でしたが、言ってみればこの作品の登場で人気を不動のものにしたんですね~!
当初、本家ガンダムシリーズのパロディ版を作ってみよう!(公式パロディ)ということで作られたこの『SDガンダム』のアニメーションは、制作スタッフはもとより声優も本家と同じ(!?)という豪華さとクオリティ、そして全編にあふれるノリと勢いのよさで瞬く間に大評判になりました~。
気になるお話の内容はというと……。
『第一部・激闘編 ガンダム大地に立てるか!?』では、本編でおなじみのMS(モビルスーツ)たちが次から次へとSDキャラになって登場。ハエ叩きを振り回して戦う迫力の戦闘シーン(!?)や、なんともびみょーな雰囲気の“アイキャーッチ!”の連続攻撃に、亡霊キャラとなったララァも思わず刻が見えなくなってしまうほど(笑)。と、まぁ、今では貴重ともいえるのんびりのほほんとした80年代風アニメの感覚が逆にすごく新鮮でハマってしまいそうです~。
『第二部・休日編 ジオン・ホテルの脅威? ガンダム・ペンション破壊命令!!』は、ガンダム、Ζ、ΖΖそれぞれの巨大な顔型(?)をした大きな3つのペンションが互いにライバルとなって激しくお客の誘致をするお話。遊びに来たガンダムギャルズ(←もちろんSD版女性キャラ)を取り合うアムロ、カミーユ、ジュドー。3人の激しい客引き合戦のせいで、近くの老舗ジオンホテルは経営難に。シャアとジオンのMSたちはどんな作戦でお客をガンダムペンションから取り戻そうとするのか……。もはやガンダムの世界を遠く離れて独自のギャグワールドに突入していく様に思わず引き込まれていってしまいます。なんと女性キャラのシャワーシーンや水着もあるよ!(←SDキャラだけど)。単に楽しいパーティを嫉妬から邪魔するだけのシャア率いるジオン軍団とのバトルは一瞬リアル頭身っぽい!? と思わせてすぐにSDに戻っちゃうユルさ。でもそこが良い(! )んですね~。
『第三部・決戦編 SDオリンピック! スタジアム・笑いに染めて』は、おなじくガンダム、Ζ、ZZのキャラクター(人間+MS)総登場で行われる大競技大会の模様をお届け。ビームサーベルで点灯後、一人“燃え上がる”ガンダムから始まって、シャアの公平な解説(?)付きで行われる各競技は短距離走、砲丸投げ(投げるボールはもちろんハロ!)、いったいどういうコースなんだと突っ込みを入れたくなってしまうサバイバルマラソンなどなど。華麗な美を競う新体操会場ではセイラさんの完璧な演技に続いてジオン国立バレエ養成所出身(!?)のギャル化したアッグガイ(リボン付き)が演技を披露してお客の怒りはMAXに……といった先のまったく読めない怒濤の展開に。本編のパロディという枠をもさくっと飛び越えて、SDキャラクターが画面狭しと走り回る愉快で楽しい作品になってます。
第1作目『機動戦士SDガンダムMK-I』の人気を受けて作られたのが1989年6月に発売されたOVA『機動戦士SDガンダムMK-II』。これには『転がるコロニー事件』、『元祖 ガンダム名場面集』、『厳蛇武(ガンダム)伝説』の三本を収録してます。
『転がるコロニー事件』は「宇宙コロニー 趣楽」で行われているアヤしい舞台を見に来たSDキャラたちがこれまた上へ下へと大暴れするお話。ゴージャスなショーに興奮する(?)ガンダムやSD女性陣によるセクシーステージ(←死霊の盆踊り?)などポッピン・ウッフンな謎の見どころもいっぱいです(笑)。
『元祖 ガンダム名場面集』はガンダムシリーズのサブタイトルをひたすらダジャレでイジるという大胆すぎる内容で、ガンダムを知らない人にもばっちりと楽しめるものになっております(!?)。
『厳蛇武(ガンダム)伝説』は囚われの姫を救うため、剣士アムロ、魔術師カミーユ、こそ泥ジュドーの3人の勇者が、国王の命によりジオン山に住む大魔王シャアの討伐に出かけるというオリジナルストーリー。
古き良き時代のRPGゲームを彷彿とさせるノリに「さらわれた→皿割れた」などの脱力系ダジャレがぴったりマッチして、ほわ~んとした幸福感でいっぱいになれることうけあいです~(笑)。
前2作の大ヒットでアニメ『SDガンダム』の人気も最高に盛り上がっていた1989年、劇場用作品として第3作目の『機動戦士SDガンダムの逆襲』が公開されました。
『嵐を呼ぶ学園祭』はゼータ女学園の生徒会長ハマーンとニューボーイズスクールの生徒会長シャア、そして両上流階級学校共同の学園祭をぶち壊すべく、逆襲学園の不良少年軍団・アムロ一味が乗り込んできた! というとっても破天荒な内容。劇中、講堂で歌っている軽音部の歌の多くはそのままサントラCDに収録されて、声優によるイメージソングやキャラソングの先駆け的な役割も果たしたと言われてます~。
『SD戦国伝 暴終空城の章』は鎧兜を着た“武者”ガンダムのプラモデルで人気を集めていた『SD戦国伝』初のアニメ化作品。頑駄無軍団VS闇軍団の勢力地争い、その333年に一度出現するという暴終空(ア・バオア・クー?)城での迫力ある最終決戦をSDならではのタッチでコミカルに描いてます。
OVA第3作目の作品となる『機動戦士SDガンダムMK-III』は1990年3月に発売。
『宇宙の神秘 大作戦』は大宇宙に広がるさまざまな「神秘」をコレクションする宇宙泥棒シャアと宇宙レンジャーのアーガマ号が追いかけっこをする物語。
『SD戦国伝 頭虫邸の忍者合戦』は難攻不落の巨大カラクリ屋敷頭虫邸(闇将軍の城)に忍び込もうと隠密頑駄無が活躍するお話。『SD戦国伝 天、地、真、理の巻』は頑駄無五人と殺駆三兄弟の戦いの日々を描いた短編(スーパーリミテッド)アニメ4本という内容です(←天、地、真、理の意味が気になる人はお父さんやお爺ちゃんに聞いてみよう!)。
第4弾となる『機動戦士SDガンダムMK-IV』は1990年9月に発売されたOVA作品です。
『夢のマロン社 宇宙の旅』は観光会社「夢のロマン社」のお客を騙してツアーに参加させようとする貧乏観光会社「夢のマロン社」の添乗員アッガイが、一見純朴そうだけど妙に疑い深いνガンダムや個性あふれる(!?)MSたちをごまかしてツアーに出てはみたものの、モーレツ女社長のキュベレイ(←赤いハイヒールと叫び声がコワいっす~)が運転するおんぼろ宇宙船がリアルMSの世界に転移してしまって……というコメディタッチのお話。実は(通もうなる?)本編でも描かれたことがないようなマニアックで珍しい設定やシーン(レアなMSやジャブローから垂直発射される連邦の軍艦など)を見ることができるのもポイントですね~。
シリーズの第5弾『機動戦士SDガンダムMK-V』は1990年10月にOVAとして発売された作品です。『運び屋 リ・ガズィの奇跡』は、世界一高価なサイコツー観音を美術館から移送する仕事を依頼された運び屋リ・ガズィが途中、観音を狙う盗賊や強盗たちの襲撃を次々とかわしていく王道アクション巨編。
『SD戦国伝 頑駄無五人衆のもののけ退治』は、もののけに怯えて無人となった邪武楼の町に隠されたカラクリと闇将軍の企みを打ち砕くために活躍する頑駄無五人衆のお話。
『SDガンダム ピキリエンタポーレス』は埴輪のような(粘土細工?)キャラクターが、SDガンダムワールド誕生以前の原始世界で不思議な言葉(?)を使って会話をし、共同作業をするという癒やし系の異色作。なぜかお餅のようにくた~っと柔らかい造形といい、SDキャラ同士の不思議な会話(?)といい、『SDガンダム』だからこそできる表現&自由度の限界に果敢に挑戦した前衛的(?)な作品です~。
と、いうことで、第18回は「SDガンダム・その2」として『SDガンダム』の人気を初期に盛り上げまくってくれた映像作品についてちょーっとだけ触れてみました!
次回は、独自の“SDワールド”を突き進んでいったその後の作品~最近のTVシリーズまでの『SDガンダム』の映像作品+αについてご紹介したいと思います~。
嗚呼、ガンダムの世界って本当に素晴らしいですね~!!
さてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさてさて、今回はここまで。次回も引き続き(!?)、『ガンダム』のお約束ごとについて、ゆる~く探っていきたいと思います。
【著者プロフィール】
馬場 絵麻
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
脚本家。暴れん坊シナリオライターです。
ガンダムの魅力と素晴らしさを伝えるため、日々研鑽中!
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